
「韓国旅行に行ったのに、お目当てのお店が休みだった…」そんな経験はありませんか?韓国には日本と少し違う祝日があり、旅の満足度に影響することもあるんです。
そこで今回は、「韓国の祝日はいつ?」「旅行中に気をつけることは?」という疑問を解消!2025年の祝日を月ごとにわかりやすくまとめました。実は2025年は臨時公休日が多く、最大7連休も可能な“当たり年”。でも、その分航空券やホテルが高くなることも。
この記事では、祝日と連休の一覧はもちろん、旅行のメリットや注意点、混雑を避けるコツまで紹介します。お得に楽しく、韓国旅行を満喫しましょう!
韓国年間祝日カレンダー(2025年最新版)

韓国の連休と長期休暇(2025年)

韓国では、旧正月(ソルラル)と秋夕(チュソク)という旧暦の二大行事に、臨時公休日や土日が連結して大型連休が生まれます。
旧正月連休
2025年は旧正月が1月29日(水)。政府が前後の日を臨時公休日に指定したため、1月27日(月)〜30日(木)が4連休となり、前後の週末を合わせると最長6連休が実現します。
秋の大型連休
10月は開天節(3日)→秋夕(チュソク)(5〜7日)→ハングルの日(9日)と祝日が並び、10月3日〜9日の7連休が確定。さらに10日(金)に年休を取れば“夢の10連休”も可能です。
2025年は臨時公休日が相次いだ“当たり年”。旅行や帰省、海外渡航の需要が急増するため、韓国の航空券・ホテルは早めの手配が鉄則です。
月別にチェック!韓国の祝日一覧

1月の祝日
1月1日(水):元旦
新正月。西暦の1月1日は、1949年に公休日として制定されました。
韓国では新正月より旧正月が重要な日とされているため、年末年始では元日のみ公休日となります。日本と同様で、年賀状を送ったり初日の出を見に行く習慣があります。また、鍾路(チョンノ)の普信閣(ポシンガッ)では、除夜の鐘付きイベントが行なわれます。
1月27日(月):臨時公休日
2025年に新設された臨時公休日で、1月8日に急遽発表されました。
旧正月の連休と合わせて6連休となり、景気刺激策として導入されました。多くの企業や官公庁が休業するため、この期間は交通機関の混雑が予想されます。
1月28日(火)~30日(木):旧正月(ソルナル)
ソルナルと呼ばれる陰暦の1月1日は、韓国では西暦の1月1日より旧正月を大きな行事です。
旧正月の当日と前後1日ずつの3日間が休みとなり、多くの人が帰省します。親族や近所の人同士での挨拶や、茶礼(チャレ)と呼ばれる祭事などの伝統行事が行われます。2025年は臨時公休日と合わせて6連休となります。
3月の祝日
3月1日(土)→3日(月):三一節
1919年3月1日、市民たちが始めた独立運動を記念する日です。1949年に国の祝日「国慶日(クッキョンイル)」として制定されました。
2025年は土曜日にあたるため、3月3日(月)が振替休日となり3連休となります。毎年、独立運動で殉死した人々を追悼する記念行事や、独立を祝う記念行事が行なわれます。
5月の祝日
5月1日(木):メーデー
労働節とも呼ばれます。元々は1958年の大韓労総創立日である3月10日が労働節でしたが、1963年4月17日に勤労者の日と名前を変えて1994年から5月1日に移動されました。
公休日ではありませんが休みになる企業が多く、勤労者は法的に祝日扱いとなります。しかし、公務員は休日の適用を受けないため、役所や学校、郵便局などの公的機関は通常通り業務が行われます。
5月5日(月):こどもの日・釈迦誕生日
オリニ・ナルと呼ばれ、日本と同じ毎年5月5日です。まっすぐ元気な子に育つようにと願いを込めて制定されました。
2025年は旧暦4月8日の釈迦誕生日と重なります。旧暦4月8日である釈迦の誕生を祝う日で「仏様がいらっしゃった日」と呼ばれる公休日です。1975年1月の大統領令で制定されました。全国の寺院では記念行事が催され、色とりどりのランタンが吊るされた独特な光景が街のあちこちで見られます。
5月6日(火):振替休日
こどもの日と釈迦誕生日が重なったため、5月6日が振替休日となります。これにより5月5日~6日の2連休となります。
6月の祝日
6月6日(金):顕忠日
ヒョンチュンイル。毎年6月6日は、国家のために命をささげた人々を追慕する日です。
もともとは1956年に朝鮮戦争の戦死者を追悼する目的で「顕忠記念日」として制定されましたが、1965年に独立運動犠牲者の追悼も加わりました。その後「顕忠日」に改称されたのち、1970年に公休日となりました。毎年、国立ソウル顕忠院あるいは、国立大田顕忠院で追悼行事が開催されます。
8月の祝日
8月15日(金):光復節
1945年8月15日の日本統治からの解放と1948年8月15日の大韓民国政府の樹立を記念する日として、1949年に国の祝日国慶日(クッキョンイル)として制定されました。
当日は大統領が参席する慶祝式典が開かれるほか、国や自治体をはじめ独立記念館など多くの博物館や歴史資料館で特別な行事が開催されます。
10月の祝日
10月3日(金)~9日(木):開天節からハングルの日まで7連休
韓民族最初の国家である古朝鮮の建国を記念する国慶日で、毎年10月3日です。伝説上の朝鮮民族の始祖「檀君神話」にもとづいた祝日で「檀君が天を開いて国を建てた」という意味がこめられています。
2025年は10月3日(開天節)、10月5日~7日(秋夕)、10月8日(振替休日)、10月9日(ハングルの日)が連続して休日となり、最大7連休となります。
10月5日(日)~7日(火):秋夕(チュソク)
旧暦の8月15日は、ソルナル(旧正月)と並ぶ韓国の代表的な名節(伝統的な祝日)です。
収穫感謝祭とも呼ばれ、穀物や果物など作物の収穫を感謝する日でもあります。秋夕の当日と前後1日ずつの3日間が休みになります。この期間は家族や親戚一同が集まり、茶礼(チャレ)と呼ばれる祭祀を行ったり墓参りしたりします。
10月9日(木):ハングルの日
毎年10月9日は、朝鮮半島の固有文字として1443年に世宗(セジョン)大王により創られたハングルの日です。
一時は公休日から外されていましたが、2013年から23年ぶりに休日となりました。龍山(ヨンサン)にある「国立ハングル博物館」をはじめ、作文大会などハングルをテーマにしたイベントが全国で開催されます。
12月の祝日
12月25日(木):クリスマス
イエス・キリストの誕生を祝う記念日です。
キリスト教徒が多い韓国では12月25日を公休日として定められており、キリスト教徒たちは教会の礼拝に参加したり、募金活動などを行ったりします。全国各地でイルミネーションやクリスマスツリーが見られ、華やかな雰囲気が年末年始まで続きます。
2025年韓国の祝日・連休に行きたいイベント3選

1.燃灯祝祭
燃灯祝祭は、釈迦誕生日を祝う韓国伝統のお祭り。ソウル・仁寺洞の曹渓寺や江南の奉恩寺など各地で開催されます。期間中は東大門から曹渓寺までの鐘路通りを、仏教徒らが10万個あまりの提灯を手にして練り歩き、群衆と光に包まれる圧巻の光景が見れます。
イベント情報
- 日程:2025年05月05日(月) ~ 2025年05月31日(土)
- 住所:ソウル特別市 鐘路区 堅志洞 45 ほか
- 料金:無料
2.ソウルフェスタ
ソウルフェスタは、ソウル市が主催するお祭りで、ソウル全域で文化、公演、ショッピング、グルメなど、ソウルのトレンドをまるごと体感できます。
フェスティバルの開幕パーティーが開催されるソウル広場、大規模なロードショーが行われる光化門広場、バーベキューなど韓国の食文化が楽しめるノウル公園をはじめ、明洞や漢江公園などで開催されるさまざまなプログラムを体験してみてください
イベント情報
- 日程:2025年05月01日(木) ~ 2025年05月06日(火)
- 住所:ソウル特別市 中区 太平路1街 31, ソウル広場 ほか
3.宗廟大祭
宗廟大祭は、宗廟で行われる朝鮮時代の歴代王の魂をまつる韓国最大スケールの伝統行事です。中でも歴史的・芸術的に価値が高い韓国の伝統音楽・礼楽は「ユネスコ無形文化遺産」にも認定されており、毎年多くの観光客が訪れます。
王が宗廟大祭を行うために、宮殿から宗廟へ向かう過程を再現したパレード・御駕行列は、色彩豊かな伝統衣装を纏った部隊の行進は圧巻です。
イベント情報
- 日程:毎年5月の第一日曜日
- 住所:ソウル特別市 鐘路区 薫井洞 1-2
- 料金:無料
韓国の祝日に旅行するメリットとデメリット

韓国旅行の計画を立てる際、「いつ行くか」はとても重要なポイントです。特に韓国の祝日や連休に重なる時期は、他のシーズンとは異なる魅力や注意点があり、旅の満足度に大きく影響します。
ここでは、韓国の祝日旅行のメリットとデメリットをわかりやすくご紹介します。
メリット:祝日ならではのイベントや伝統文化を満喫できる
韓国の祝日は、単なる休暇ではなく、伝統文化や歴史が色濃く感じられる特別な期間です。たとえば、旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)には、韓服を着た人々の姿が街にあふれ、伝統料理や儀式、民俗イベントに触れることができます。こうした文化体験は、日本ではなかなか味わえない貴重な機会です。
また、光復節(8月15日)やハングルの日(10月9日)のように、歴史的意義を持つ祝日には、博物館や美術館の無料開放、記念行事などが行われることもあります。歴史や文化に興味のある方には、非常におすすめの時期です。
さらに、一部の祝日には大型セールを実施する商業施設も多く、ショッピング目的で訪れる方にとっても魅力的なタイミングとなるでしょう。
デメリット:混雑と料金上昇に要注意
一方で、祝日旅行には気をつけたい点もあります。特に旧正月や秋夕の時期は、韓国全体が帰省ラッシュに突入するため、交通機関と宿泊施設の混雑が顕著になります。KTX(韓国高速鉄道)や国内線、長距離バスは早々に満席となり、ホテルの価格も通常より高騰する傾向があります。
また、韓国の方々が家族で過ごすことを重視するため、個人経営の飲食店やローカルショップが連休中は休業することも少なくありません。「行ってみたかったお店が休みだった」というケースもあるため、事前のリサーチが大切です。
さらに、明洞や東大門、海雲台ビーチなどの人気観光エリアは観光客で非常に混雑するため、ゆったりと観光を楽しみたい方には少々ストレスを感じる場面もあるかもしれません。
韓国の祝日旅行を快適にするためのコツ

韓国の祝日旅行は、文化イベントや伝統行事に触れられる貴重なチャンスですが、一方で混雑や休業といった落とし穴もあります。ここでは、祝日シーズンを快適に旅するための具体的なコツをご紹介します。
お得に旅行するための予約のタイミング
旧正月や秋夕などの連休期間中は、韓国内でも移動が活発になり、KTXや航空券、ホテルの価格が大幅に上昇します。そのため、旅行日が祝日と重なる場合は、1ヶ月以上前からの予約が理想的です。特に明洞や弘大、江南といった人気エリアの宿は早く埋まりがちなので、早割プランや平日出発を活用することで、費用を抑えつつスムーズな旅を実現できます。
混雑を避けるためのポイント
祝日中のソウル中心地や有名観光地は非常に混雑します。快適に過ごすには、行動時間と場所を工夫することが大切です。例えば、観光は朝早くに済ませ、午後は郊外の韓屋村や公園など、比較的人が少ない場所でのんびりするのがおすすめです。
また、祝日には個人経営の飲食店が休業することもあるため、事前に営業中のカフェチェーンやホテル併設のレストランをリストアップしておくと安心です。
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韓国の祝日・連休でよくある質問

韓国では祝日でもお店は営業してるの?
旧正月と秋夕を除けば、多くの店やカフェは通常営業しています。ただし、ソルラルとチュソクの当日は、家族で過ごす文化が強く、一部の観光地や商業施設(特にローカルな飲食店や市場)は数日間休業になることも。コンビニやチェーン店、大型マート(eマートなど)は営業していることが多いです。
カレンダーに載っていない「突然の休み」ってあるの?
あります!“臨時公休日”という制度で突然休みが決まることも。2025年の例では、旧正月前日の1月27日(月)が政府によって臨時公休日に指定されました。直前に発表されることもあるので、旅行者は最新の韓国政府や観光サイトの発表をチェックするのが安心です。
秋夕(チュソク)連休中に観光するのは避けた方がいい?
事前に計画しておけば問題なし!でも移動と飲食店に注意。この時期、KTXや高速バスが混雑するため、移動手段は早めの予約が必須。さらに、一部の地元飲食店が休業するため、観光地周辺で食事に困ることも。ホテル内のレストランやチェーン系の利用を考えておきましょう。
韓国の祝日は毎年同じ日なの?
いいえ。陰暦ベースの祝日は毎年日付が異なります。旧正月(旧暦1月1日)や釈迦誕生日(旧暦4月8日)、秋夕(旧暦8月15日)は、毎年違うグレゴリオ暦の日に移動します。2025年の釈迦誕生日は5月5日(月)ですが、翌年は別の日になるため、毎年の確認が必須です。
旅行中に祝日にかぶると何か得なことはある?
あります!祝日限定のイベントや割引もあるのでお得です。観光地や百貨店ではハングルの日や光復節に合わせた文化体験イベントが開催されたり、大型スーパーでは「祝日セール」が行われたりすることも。地元の人に混ざって祝日の雰囲気を楽しむのも、旅行の醍醐味のひとつですよ。
韓国の祝日に病院や薬局は開いてる?
一部は開いていますが、事前に調べておいた方が安心です。大型連休中は総合病院の外来や街の個人薬局が休業する場合があります。ただし、当番医制度(응급진료센터)があるので、緊急時でも受診可能な施設をあらかじめチェックしておくと安心。宿泊施設のフロントや観光案内所でも最新情報を確認できます。
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韓国旅行のよくある質問・チップやお金・食べ物について
韓国の祝日・連休は旅行に出掛けよう!

祝日・連休は日常を離れてリフレッシュする絶好のチャンスです。春の大型連休(1月27日~30日)や秋の超大型連休(10月3日~9日)は韓国旅行を楽しむのに最適な時期でしょう。とくに2025年は臨時公休日の追加により、例年よりも多くの連休が設定されています。
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