
宮廷料理の上品さと東北地方の豪快さが融合した“食の都・瀋陽”。この記事では、名物グルメ10選に加えて、絶対行きたいレストランやグルメ体験、お土産、ベストシーズンまで完全ガイド!焼売、水餃子、羊蝎子(ヤンシェーズ)など、旅の楽しみが倍増する現地ならではの味をご紹介します。中国旅行のプランにぜひ加えてみてください。
瀋陽で絶対食べたい名物グルメ10選
瀋陽グルメの魅力は、歴史と多様性がギュッと詰まったラインナップにあります。焼売や餃子といった伝統の味から、冷麺やスイーツまで、朝から晩まで食べ歩きが止まらなくなること間違いなし!一度訪れたら、きっとあなたも“食の都・瀋陽”のとりこになりますよ。
1. 馬家燒麥(マージャーシャオマイ)

1796年創業の老舗で、中国非物質文化遺産にも登録されている瀋陽の名物焼売です。一つ一つの皮に38もの繊細なひだをつけ、高級牛肉を包んで蒸し上げるのが特徴。皮の薄さとジューシーな肉汁のバランスは絶妙で、伝統的な「走錘」と呼ばれる木製の道具で皮を伸ばす技法が今も守られています。熱いうちに食べるのが基本で、冷めると味わいが落ちるため、店内でできたてを味わうのがおすすめです。
2. 老邊餃子(ラオビエンジャオズ)

世界最古の餃子専門店として知られる「老邊餃子」は、1829年創業の名店。特徴は肉餡を炒めてから包む「煸餡(ビェンシェン)」という伝統技法にあり、香ばしさと肉汁たっぷりの味わいが楽しめます。人気の「冰花煎餃」は、焼き上がりに花びらのような羽根が広がる美しい見た目で、外はカリッと中はジューシー。甘酸っぱいタレとの相性も抜群で、観光客にもファンの多い逸品です。
3. 李連貴燻肉大餅(リーリェングイ シュンロウダービン)

香ばしい燻製肉を、もちもちした薄いパンに包んで食べるスタイルの郷土料理。スモークされた豚肉の香りと、甘みのある特製タレが絡み合い、噛むほどに旨みが広がります。付け合わせの野菜スープ「素燴湯(スーホエイタン)」と一緒に食べるのが地元流で、食べごたえもありながら後味はさっぱり。テイクアウトにも便利で、街歩き中の軽食にもぴったりの一品です。
4. 西塔大冷麵(シーターダーレンミェン)

朝鮮族の影響を受けた瀋陽の冷麺は、スープに塩気のある「鹹口」スタイルが特徴。そば粉を使った歯ごたえある麺に、キンと冷えたスープが絶妙に絡みます。お好みで酢や唐辛子を加えて、自分好みにカスタマイズするのも楽しみのひとつ。
5. 老四季麵條(ラオスージーミェンティアオ)

瀋陽市民に長年愛されている「老四季麵條」は、手延べ麺(抻面)とスパイシーな鶏ガラスープの組み合わせが絶品のローカルフード。骨付きの鶏肉「鶏架(ジージャー)」を手でほぐして、ラー油と酢を加えて食べるのが定番スタイルです。コシのある麺としっかり味のスープがクセになり、冬はもちろん、夏にも食欲をそそるボリューム満点の一杯として地元民に親しまれています。
6. 瀋陽の糖醋豚(トンツータン)

糖醋豚は、カリッと揚げた豚肉に甘酢あんをたっぷり絡めた中国定番の家庭料理。酢のほどよい酸味と砂糖のコクのある甘さが絶妙に調和し、食欲をそそります。瀋陽スタイルの糖醋豚は、肉のジューシーさとタレの絡み具合が特に秀逸で、ごはんがどんどん進む味わい。一度食べたら忘れられない、地元でも愛されるごちそうです。
7. 故宮文創スイーツ

瀋陽故宮がプロデュースした創作スイーツは、見た目のインパクトと上品な味で注目を集めています。特に人気なのが「大政殿慕斯ケーキ」。歴史的建築・大政殿をモチーフにしたモダンなムースケーキで、味とデザインの両方を楽しめます。また2024年春には、桃の香りがふわっと広がる「桃之夭夭乳酪パン」も登場。限定商品も多いため、旅の記念やお土産にもぴったりです。
8. 緑皮列車焼烤(リュウピーリェチェーシャオカオ)

廃線となった緑色の列車車両をそのまま屋台に改装したユニークな焼き鳥スポット。ノスタルジックな雰囲気の中、炭火で焼いた串焼き料理が味わえます。人気の鶏肉串は下味がしっかりついており、香ばしくジューシーな仕上がり。羊の腎臓(腰子)も臭みがなく、香辛料の風味がきいていて食べやすいと評判です。夜風に吹かれながら、鉄道のロマンと庶民派グルメを一緒に楽しめる穴場です。
9. 瀋陽の紅腸

紅腸(ホンチャン)は、瀋陽で古くから愛されるスモークソーセージで、ロシアや東北アジアの食文化の影響が感じられる一品です。豚肉をベースに、塩、ニンニク、砂糖、しょうゆでしっかり味付けしたあと、腸詰にして燻製します。赤褐色の見た目と、噛むたびに広がる濃厚な旨味が特徴で、そのまま食べても、パンやご飯と一緒でも美味しくいただけます。
10. 瀋陽の羊蝎子

「羊蝎子(ヤンシェーズ)」とは、羊の背骨付き肉を煮込んだ火鍋料理のこと。見た目がサソリ(蝎子)に似ていることからこの名がつきました。瀋陽スタイルの羊蝎子は、数種類の香辛料と唐辛子でじっくり煮込み、骨の髄まで旨味が染み込んでいるのが特徴。骨から肉を外しながらスープごと味わうスタイルで、寒い冬にぴったり。ピリ辛だけどまろやかで、クセになる味わいです。
瀋陽で絶品グルメを味わえるおすすめレストラン3選

瀋陽でグルメ旅を満喫するなら、老舗の焼売、レトロな列車バーベキュー、そして宮廷風カフェの映えスイーツは絶対に外せません!歴史と味がとけ合う、ちょっと特別なひとときを楽しんでくださいね。
1. 馬家燒麥館(太原街店)
1796年創業の老舗「馬家燒麥館」は、伝統の焼売(シャオマイ)を味わえる名店。太原街店の2階窓際席では、瀋陽の街並みを眺めながら職人が手作業で包む様子も楽しめる特等席です。薄い皮に牛肉の旨みをぎゅっと閉じ込めた焼売は、蒸したてが絶品。コクのある羊雑湯(羊モツスープ)も、寒い日の体を芯から温めてくれます。歴史ある味を、旅の思い出と一緒にじっくり堪能してみてください。
住所: 瀋陽市和平区太原街北四路12号
おすすめ: 牛肉焼麥、羊雑湯
2. 緑皮列車燒烤(紅梅文創園店)
「緑皮列車燒烤」は、廃線になった列車を再利用したユニークな焼き鳥屋。チケットを購入してから乗車(入店)するスタイルで、1950年代のノスタルジックな車内空間にワクワクが止まりません。人気メニューの「烤豆皮(焼き豆腐の皮)」は、香ばしい甘辛ダレが絡み、地元では“懐かしの味”として愛されています。鶏肉串や羊の腰子(腎臓)など、香ばしい炭火焼き料理を旅気分で楽しんでみては?
住所: 鉄西区紅梅1939文化創意園内
おすすめ: 鶏肉串、羊腰子、烤豆皮
3. 故宮西苑(グーロンシユエン)
瀋陽故宮の敷地内に佇む「故宮西苑」は、歴史と現代が融合したオシャレなカフェスポット。看板スイーツの「大政殿慕斯ケーキ」は、故宮の建築を模した精巧なデザインで、味も見た目も大満足。ふんわりしたムースの中にフルーツやチーズが隠れています。もうひとつの人気は、伝統の「酥酪」を現代風にアレンジした「芋泥酥酪」。映える写真と優雅なティータイムを楽しみたい方にぴったりの一軒です。
住所: 瀋陽故宮博物院敷地内
おすすめ: 大政殿慕斯ケーキ、芋泥酥酪、海棠宮鵲ドリンク
瀋陽のグルメに関するよくある質問

Q1. 高級店での食事はどのくらいの予算を見ればいい?
鹿鳴春飯店ではコース料理が一人あたり500元〜、創作料理の青梅酒肆では150元〜が目安です。とはいえ、街角の屋台では10元以下でお腹いっぱいになるメニューも多く、予算に応じて幅広く楽しめます。
Q2. 観光客に人気のグルメストリートはどこですか?
中街歩行街(チュンジエ)は瀋陽観光でもっとも有名なグルメ通りのひとつ。ローカルスナックからトレンディなフュージョン料理まで揃っていて、羊肉串(ヤンロウチュアン)や豆腐脳(トウフーナオ)といったストリートフードが大人気です。夜はライトアップもされ、「夜市の雰囲気+食べ歩き」の両方が楽しめるスポットとして評価されています。
Q3. 瀋陽で日本人の口に合いやすい料理は?
瀋陽グルメは比較的油分が多いですが、点心(蒸し餃子や小籠包)や酸辣湯(サンラータン)は、日本人にも食べやすいと評判です。また、ホテル併設のレストランでは、味付けがマイルドなメニューや和食風アレンジも多く、日本人観光客にも人気です。
Q4. 瀋陽グルメを楽しむベストシーズンはいつですか?
5月〜6月は「道滘美食文化節」で龍船飯(ドラゴンボート祭りのごちそう)が味わえ、6月の「莞荔フェス」では高級ライチ「冰荔」が楽しめます。また、冬になると「酸菜烀血腸」などの“殺猪菜(豚肉の郷土料理)”が旬を迎え、体が温まる一品として人気です。
Q5. 瀋陽でおすすめのグルメ体験や現地料理教室はありますか?
瀋陽では近年、中国家庭料理を体験できるプライベート料理教室や、餃子作り体験などが外国人旅行者向けに増えています。
瀋陽の人気グルメを現地で味わおう!

瀋陽の食文化は、宮廷料理の上品さと東北らしい豪快さ、そして多民族の味が融合したユニークな魅力があります。伝統を守る老舗の味と、若手シェフが生み出す新しい料理が共存し、食の楽しみ方もどんどん広がっています。瀋陽のグルメは、旅の思い出を一層深めてくれるはずです。
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