
「中国へモバイルバッテリーは持っていけるのだろうか?」
「持っていける場合に、条件はあるのだろうか?」
と不安な方は多くいらっしゃるでしょう。
特に、スマートフォン等の充電が切れてしまうと、せっかくの思い出を写真に収められない可能性があります。
それどころか、目的地までの道がわからなくなったり、翻訳機能を使えずコミュニケーションに困ったりする場面も想定されます。
中国でモバイルバッテリーを使う方法は以下の3つです。
- 条件を満たすモバイルバッテリーを事前に用意して機内へ持ち込む
- 中国現地でモバイルバッテリーを購入する
- 日本もしくは中国でモバイルレンタルサービスを利用する
本記事では、モバイルバッテリーを機内へ持ち込む条件や没収されないための対策、注意点などを詳しく解説します。
中国に持っていけるモバイルバッテリーは160Wh・2個まで

中国に持っていけるモバイルバッテリーは容量と個数が決まっています。
容量 | 詳細 |
100Wh未満 (約27,027mAh) | 2個まで持ち込み可能。 |
100Wh~160Wh | 2個まで持ち込み可能。 事前許可が必要。 ※一部の航空会社で個数規定が異なる。 |
160Wh以上 (約43,243mAh) | 没収対象 |
(参考:Trip.com「トラベルガイド」)
【表記の記載例】
Whの表記は、モバイルバッテリーの裏面に書かれていることが多いです。

大容量モバイルバッテリーとして日本国内で売られている多くは、20000mAh程度です。
航空会社に事前許可が必要な容量である100Whは約27,027mAhのため、多くのモバイルバッテリーは許可を必要としません。
中国国内線を利用する場合には、中国独自基準である3C認証(ccc認証)マークがある点も条件となっています。
旅行中に中国の別都市へ行くのに飛行機を利用する方は、3C認証マークの有無を確認しておきましょう。
国際線しか利用しない場合には、3C認証マークは不要です。
【3C認証マークの例】

引用:日本貿易振興機構(ジェトロ)「中国の強制製品認証制度について」
中国でモバイルバッテリーを没収されないための対策

中国に持ち込めるモバイルバッテリーの規格についてご説明しましたが、より確実に持ち込むための対策についても紹介します。
なぜなら、機内持ち込みのルールを守っても、没収されてしまうことがあるからです。
検査員の裁量が大きいと考えられており、没収対象でなくても検査員の判断で不適格品とみなされるケースが多く確認されています。
それでは、2つの対策方法をみていきましょう。
なるべく劣化していないものを持っていく
中国のモバイルバッテリーの持ち込みルールでは、劣化は没収対象としていません。
しかし、検査員に劣化したモバイルバッテリーであると判断されたら、没収されてしまう恐れがあります。
中国当局が、モバイルバッテリーの持ち込みルールが厳重化した背景として、発火や煙を出す事故が相次いだための措置であると説明しているからです。
確実にマイバッテリーを持ち込みたい場合は、できるだけ新しいモバイルバッテリーを用意しておくことをおすすめします。
表記が明確なものを持っていく
WhもしくはmAhやVの表記が擦れてしまっているなどの理由で読みにくい場合に、没収される可能性があります。
検査員が確実に表記を確認できるような、表記が鮮明なモバイルバッテリーを持っていきましょう。
なお、そもそも表記がないものは没収対象となっています。
モバイルバッテリーは手荷物へ

モバイルバッテリーは、必ず手荷物として機内へ持ち込みましょう。
スーツケースなどに入れて、預け入れ荷物で持っていくことはできません。
間違って預けて荷物検査で発見された場合に、係員が立ち会ったうえでモバイルバッテリーを取り出す必要があります。
モバイルバッテリーを手荷物へ持ち込む際のルール
手荷物としてモバイルバッテリーを持ち運ぶ際には、以下のルールを守りましょう。
収納 | 座席上の収納棚に収納しない。 |
充電 | 【主要な日本航空会社】 常に状態が確認できる場所で行う。 【主要な一部海外航空会社】 充電は禁止。 |
異変時 | 発熱・膨張した場合にすぐに客室乗務員に伝える。 |
モバイルバッテリーを機内に持ち込む際の注意点

機内へモバイルバッテリーを運ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
中国へのモバイルバッテリーは発火事故が相次いだことを踏まえ、厳重化しています。
トラブルなく飛行機での移動を行うためにも、入念に確認しておきたいところです。
モバイルバッテリー の状態確認 | ・膨張や異様な変形がないか ・本体に傷がないか ・異音や異臭がないか |
衝撃への注意 | きちんとカバンの中にしまい、 こぼれ出ないようにする。 |
専用ポーチ での保管 | ほかの金属と接触しないようにする。 ・絶縁テープで巻く |
街中でモバイルバッテリーをレンタルするのも選択肢

モバイルバッテリーが没収されてしまったり、持ち込み条件に該当するものを持っていなかったりする場合もあるでしょう。
現地で購入することもできますが、モバイルバッテリーのレンタルも多く存在します。
確実性を求める場合に、街中でモバイルバッテリーをレンタルするのも選択肢となってくるでしょう。
中国語に不安がある方は、日本でも中国国内線にも対応したモバイルバッテリーをレンタルしているサービスが存在します。
そのため、中国でモバイルバッテリーを使う方法として、以下の3つがあります。
- 条件を満たすモバイルバッテリーを事前に用意して機内へ持ち込む
- 中国現地でモバイルバッテリーを購入する
- 日本もしくは中国でモバイルレンタルサービスを利用する
ぜひ、自分に合った方法を見つけてみてくださいね!
- データ1GB/日
- 利用期間3日間
- 料金約349円
- データ1GB/日
- 利用期間5日間
- 料金約487円


