
海外旅行のホテルにて「500ドルをお支払いください」と言われて戸惑った経験はありませんか?これは「デポジット」と呼ばれるごく一般的な手続きです。デポジットの支払い方法や金額は様々ですが、知っておくと旅の準備がより万全になります。
この記事では、海外ホテルのデポジットについて詳しく解説します。デポジットの目的から支払い方法、金額の目安、さらにはトラブル防止策まで、初心者の方にわかりやすくお伝えします。最後まで読めば、あなたの次の海外旅行がもっと快適になりますよ。
デポジットの支払い比較表
| 項目 | 現金 | クレジットカード |
| 支払い方法 | チェックイン時に直接支払い | 与信枠から一時的に確保 |
| 準備するもの | 現地通貨 | 国際ブランドのカード |
| 返金方法 | チェックアウト時に現金で | 自動的に解除 |
| メリット | カードなしで支払い可能、現金不要、手続き簡単 | 盗難リスク、両替の手間なし |
| デメリット | 盗難リスク、両替の手間 | 与信枠使用、情報漏洩リスク |
| 向いている人 | 現金派、短期滞在者 | カード利用習慣のある人、長期滞在者 |
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【基本】海外のホテルで支払う「デポジット」とは?

デポジットの目的
海外のホテルで求められるデポジットとは、ホテル側の損害に備えるための一時的な保証金です。ミニバーの利用や、部屋の損傷などに対する支払いを確保するためのもの。
ホテル側にとって、デポジットがあることで安心材料となり、旅行者にとって責任ある行動を促す仕組みといえます。これにより、ホテルと宿泊客の双方が安心してサービスを利用・提供できる環境が整います。なお、チェックアウト時に問題がなければ、デポジットは全額返金されます。
支払わないとどうなる?
デポジットを支払わない、または支払えない場合、多くのホテルでは宿泊を拒否されます。これは、ホテル側にとってリスクが高すぎると判断されるためです。たとえ予約済みであっても、チェックイン時にデポジットを用意できないと、部屋に入ることができません。
デポジットは単なるお金ではなく、ホテル運営の重要な一部であることを理解しましょう。
金額の目安
気になるデポジットの金額ですが、ホテルのグレードや滞在期間によって大きく異なります。一般的な目安として、1泊あたり100〜500アメリカドルが多いです。高級ホテルや長期滞在の場合は、さらに高額になるでしょう。
一部の格安ホテルやホステルでは、デポジットが不要なケースもあります。重要なのは、予約時や到着前にホテルを疑わないこと。問題がなければ必ず返金されますので、気持ちよく支払いましょう。
海外のホテルで支払ったデポジットはいつ返金される?

通常、デポジットはチェックアウト時に返金されます。ホテルスタッフが部屋の状態を確認し、追加料金がなければその場で返金手続きが行われます。クレジットカードで支払った場合、カード会社の処理に応じて1〜2週間程度で口座に反映されます。
万が一、返金されない場合、まずホテルに直接問い合わせましょう。メールや電話で状況を確認し、返金遅延の理由を尋ねてください。多くの場合、単純な処理ミスであることが多いです。
それでも解決しない場合は、クレジットカード会社に連絡し、チャージバック(支払い取り消し)を申請します。その際、ホテルとのやり取りの記録や領収書などの証拠を用意しておくと良いでしょう。
海外のホテルで必要なデポジットの支払い方法
現金の場合

現金でデポジットを支払う際は、チェックイン時にフロントで直接支払います。通常、現地の通貨で支払う必要があります。
注意点
- 必要な金額を事前に準備しておく
- 預かり証を必ず受け取り、保管する
- チェックアウト時の返金手続きを忘れずに行う
メリット
- クレジットカードを持っていない人でも支払える
- 与信枠を使わないため、カードの利用限度額に影響しない
デメリット
- 大金を持ち歩くリスクがある
- 両替が必要な場合、手数料がかかる可能性がある
- チェックアウト時に現金で返金されるため、盗難のリスクがある
クレジットカードの場合

クレジットカードでデポジットを支払う場合、カードの与信枠から一時的に金額が確保されます。実際には引き落とされず、チェックアウト時に問題がなければ自動的に解除されます。
注意点
- 十分な与信枠があることを確認する
- 国際ブランドのカード(VISAやMasterCardなど)を使用する
- 暗証番号を確認しておく
メリット
- 現金を持ち歩く必要がない
- チェックアウト時の手続きが簡単
- 返金も自動的に処理される
デメリット
- カードの与信枠を使用するため、支払いに影響する可能性がある
- カード情報の漏洩リスクがある
- 一部のホテルでは手数料がかかる場合がある
デポジットの支払い比較表
| 項目 | 現金 | クレジットカード |
| 支払い方法 | チェックイン時に直接支払い | 与信枠から一時的に確保 |
| 準備するもの | 現地通貨 | 国際ブランドのカード |
| 返金方法 | チェックアウト時に現金で | 自動的に解除 |
| メリット | カードなしで支払い可能、現金不要、手続き簡単 | 盗難リスク、両替の手間なし |
| デメリット | 盗難リスク、両替の手間 | 与信枠使用、情報漏洩リスク |
| 向いている人 | 現金派、短期滞在者 | カード利用習慣のある人、長期滞在者 |
デポジットに関するトラブルと防止策3つ

トラブル1
デポジットの金額が予想以上に高額で、クレジットカードの利用限度額を超えてしまった。
予防策
予約時にホテルに直接デポジットの金額を確認しましょう。また、旅行前にクレジットカードの利用限度額を確認し、必要に応じて一時的に増額を依頼することをおすすめします。複数のカードを持参するのも良い対策です。デポジット以外の支出も考慮し、十分な余裕を持った与信枠を確保しておくことが重要です。
トラブル2
チェックアウト後もデポジットが返金されず、ホテルとの連絡が取れなくなった。
予防策
チェックアウト時に返金処理の確認をしっかり行いましょう。処理完了の書面をもらうのも有効です。また、ホテルの連絡先や予約番号、支払いの証明書類をしっかり保管しておきましょう。帰国後すぐに口座やカードの明細を確認し、問題があればすぐにホテルやカード会社に連絡することが大切です。
トラブル3
ミニバーの利用や軽微な損傷により、予想外の追加料金がデポジットから差し引かれた。
予防策3
チェックイン時にミニバーの料金表や部屋の状態を確認しておきましょう。部屋に入ったらすぐに内部の状態を確認し、既存の損傷があれば写真を撮っておくのが得策です。ミニバーの利用は控え、退室時には部屋の状態を自身でチェックすることで、予期せぬ追加料金を防ぐことができます。
近年はプリオーソライゼーションという支払いが増えている

プリオーソライゼーションとは?
プリオーソライゼーションとは、クレジットカードを使用した事前承認のことです。ホテル側がお客様のカードの利用可能額を確認し、一定額を一時的に確保する仕組みです。これは、お客様が支払い能力を持っていることを確認し、予期せぬ追加料金に備えるためのもの。
プリオーソライゼーションは現金を用意する必要がなく、チェックイン手続きをスムーズにする利点があります。ホテル側にとっても支払いの保証になるため、近年多くのホテルで採用されはじめました。ただし、カードの利用可能額が一時的に減少するため、旅行中の他の支払いに影響が出る可能性があることに注意が必要です。
プリオーソライゼーションの金額
プリオーソライゼーションの金額は、ホテルのポリシーや滞在期間、部屋のタイプによって大きく異なります。一般的な目安としては、以下のようになります。
宿泊料金の全額
多くのホテルでは、予約した全期間の宿泊料金に相当する額を確保します。
宿泊料金+追加料金
宿泊料金に加えて、予想される追加費用(食事、サービス利用など)の見積もりを含めた額を確保することもあります。これは通常、1泊あたり50~200ドル程度です。
定額
一部のホテルでは、滞在期間に関わらず、一定額(例:500ドル)を確保することもあります。
高級ホテルや長期滞在の場合は、より高額になる傾向があります。例えば、5つ星ホテルでは1000ドル以上の確保を行うこともあります。そのため、クレジットカードの利用限度額に十分な余裕があることを確認しておきましょう。
ホテルのデポジット支払いに関するよくある質問

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デビットカードでデポジットを支払えますか?
デビットカードの場合、実際に口座から金額が引き落とされる可能性があり、返金に時間がかかることがあります。また、一部のホテルではデビットカードを受け付けていない場合もあるので、事前の確認をおすすめします。
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チェックイン前にデポジットを支払うことはできますか?
多くのホテルでは、チェックイン時にデポジットを支払うのが一般的です。ただし、一部のホテルや長期滞在の場合、予約時や到着前にデポジットの支払いを求められます。これは通常、オンライン予約システムを通じて行われます。
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デポジットは1回の滞在につき1回だけ支払えばいいですか?それとも毎晩支払う必要がありますか?
通常、デポジットは1回の滞在につき1回だけ支払えば十分です。ただし、長期滞在の場合や高級ホテルでは、数日ごとにデポジットを更新する必要がある場合もあります。例えば、1週間の滞在で最初に3日分のデポジットを支払い、その後3日ごとに更新するといった具合です。
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デポジットを支払った後、予約をキャンセルした場合はどうなりますか?
デポジットと予約のキャンセル料は別のものです。デポジットは通常、チェックイン時やチェックイン直前に支払うものなので、事前にキャンセルした場合はデポジットを支払う必要はありません。キャンセルの際は、ホテルのポリシーをよく確認して早めに連絡することが大切です。
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