前回訪問時に満足度が非常に高く妻のリクエストもあり宿泊しました。 5年ほど前の高千穂訪問時には予約満室で宿泊出来ず、リベンジに成功しました。 2名1泊2日で7万円という今回の宿泊費の上昇は物価の上昇率を大幅に上回り、明らかに高級路線に拍車がかかった印象です。 世代交代したようで女将が若返り、方向性も微妙に変わったようです。別棟が増築されていました。 部屋は広かったですが、ただシンプル過ぎて個性に欠けた印象です。 大浴場がなく、部屋に内風呂と露天風呂があり、露天風呂は循環式ですが、加温の温泉水です。贅沢です。個人的には、こじんまりとしていても、大浴場が欲しいかったです。 前回は囲炉裏を囲んでの夕食でしたが、今回はクラッシックが流れる個室でテーブルに椅子でした。 料理は美味しかったです。ただ、宮崎らしさにはやや欠けます。高価なオプションのご案内は一切無視しました。アルコールのメニューも高級路線で、ワインが一押しのようですが、市販の3倍価格です。 朝食も個室で、品数も多く、美味しかったです。 個室の壁にシャガールのリトグラフが2点展示されていました。本物でしたが、然程高額ではない作品でした。このシャガールの選択は純和風旅館には微妙です。旅館内には、他に東山魁夷先生や平山郁夫先生のリトグラフが飾ってありましたが、和洋折衷よりは統一感を持たせた方が良いと思います。 全体的には、前回宿泊時の満足度が高過ぎたためか、前回宿泊した際に比べて満足度が少し下がりました。とはいえ、高千穂ではお勧めの高級旅館だと思います。 個人的には、今回宿泊後に是非ともという絶対的感がなくなりました。ちょっと残念です。 純和風旅館を名乗るなら、さらにもっと純和風にこだわるという戦略もあったと思います。某有名家具会社の如く、世代交代は難しいものだと感じました。 次回の高千穂訪問時には別の高級旅館を試して比較してみたくなりました。 とはいえ、次回の高千穂訪問時もしている気がします。次回の宿泊時までにどのように進化しているかを期待します。