富岡製糸場を見学後、小諸・菱野温泉まで足を伸ばして泊まった。小諸ICを降りて10分ほど山道を走ると大きな旅館が現れる。入り口の大きな桜が満開だがどかもの寂しい。車を入り口に横付けしても誰も出てこない。ロビーにも人っこひとりいない。呼び鈴を押したらやっとレセプションの奥からスタッフが現れた。チェックインを済ませ最上階の洋室に入り、早速目当ての露天風呂へ。本館から小さな登山電車で急斜面を登った先に露天風呂「雲の介の湯」がある。ややぬるめの湯にゆったりと浸かり、八ヶ岳、蓼科、奥秩父、佐久平のパノラマが広がる初春の絶景を独り占めした。風呂まで登る車道も通じていて、日帰り風呂としても利用できるようだ。 夕食は館内食事処の「ふわり家」。料理は「春の山菜会席+信州牛ステーキ 」コース。旬の山菜を使ったメニューはどれもが素材を生かした仕立て美味しかった。 コロナ禍のウイークディとあってか、ホテル内で見かけた客は僕ら以外二組だけ。ホテルのスタッフもごく少人数。三密になりようもないが、ホテル側の経営状況の厳しさが伝わってくるようで、気分は上がらない。