バンコクでのクラブフロア付き定宿が数年いまだに改装中の為、贔屓にしたい宿が見つからずに、様々なクラブフロア付き宿に泊まり、今回はアナンタラサイアムに初めての滞在です。
都心にありながら敷地内は緑が豊かで広いプールがあり、室内装も古いながらも伝統的でエレガントで美しいです。
カサラルームに6泊しました。価格はクラブフロア付きではとても良心的価格です。
正直なところ、室内は長い滞在には少々狭すぎました。もしもう少し広ければ全体的な滞在の印象はより違ったでしょう。
クラブフロアも優美な設えとゆったりした空間、凛々しいバトラー達がいて好ましいのですが、その重厚さに反して、多々、軽装過ぎる老若男女のヨレたTシャツ肌着半袖に半ズボン、ビーサン、ゴムサン(便所ツッカケ!)で、更には空腹で喚く幼児子供達までイブニングタイムにも入室出来るのには大変驚きました。。(それは特にアジア諸国大陸の方々)特に入室の服装や年齢に規制はないのか。
彼ら一族が一心不乱に山盛カナッペを貪る様子を見ながらでは、イブニングタイムは優雅というより見世物騒ぎのようです。これも珍道中と彼らをツマミに酒を楽しみ、一族の食べっぷりに煽られて飲み過ぎた程です。
もし、極カジュアルOK、お子様連れ歓迎のクラブフロアをお探しなら実に最適でしょう。
勿論、我妻も含めエレガントな相応しい装いでクラブフロアに華を添えてくれるゲスト御仁達もいらっしゃった事は述べておきます。
また、美しい庭園と鯉を望める朝食会場も同様です。カジュアル以前に室内スリッパやバスローブのまま、パジャマの人達もいます。対象的に朝から完璧に美麗に着飾ったタイのマダム達が毅然と紅茶を嗜む姿のコントラストには、寛容さに驚きと滑稽でさえあります。
これらはホテルの非ではなく、単に客層の傾向の事実です。
しかし、それらを補ったのはクラブフロアのスタッフを始め、他のスタッフ皆々のホスピタリティに他なりません。
エコ推進による仕方ない設備削減や脆弱な食材のレベルなどの弱点を、全て人材に助けられ完全にスタッフに恵まれているホテルです。
このホテルでスタッフのホスピタリティを多いに享受しなければ、美しい見た目だけの古い施設としてしか満足は出来ないでしょう。
私達は幸い(当然であるべきですが)一人も嫌なスタッフに合わないどころか、自分から名前を聞いて覚えておきたい素晴らしいスタッフに沢山出会えました。そのスタッフ達にまた会いに再訪したいと思える宿ではあるのですが。。。