神奈川県旅割を利用して初めて泊まりました。普段は伊豆の料理の美味しい宿を口コミ中心に探してます。以前から箱根は横浜から近いのは助かりますが、伊豆の宿より料金設定が、2人で一万円ほど高い設定という印象。楽々花さんでは和洋室を選択、広くて綺麗にされ、とても寛げました。滞在中すぐそばで鳴く鶯の声に癒されました。評判通りの温泉は内湯は源泉掛け流し、露天風呂も熱めですが、 庭に咲く紫陽花(少し早かったですが)が楽しめます。浴室に入ると硫黄の匂いはしますが、白濁している割には湯は匂いません。内湯はややぬるめですが、永湯出来芯からジワっと温まりいつまでもポカポカ。温泉を満喫するには最高の宿です。しかしながら料理を楽しみたい自分には、期待外れでした。最初の小鉢のぬたは美味しかったのですが、他の料理が、不味くはないですが、感動まで至らないレベル(個人的な意見ですが)。お品書きを見ないと素材が分からない。土曜の宿泊なので、平日より高いのは分かりますが、食材のコストを抑え過ぎでは?メインのシャブシャブの肉が、銘柄豚とはいえ、バラ肉は見た目もガッカリです。陶板焼きも工夫が欲しいところ。濃いタレの味は良いですが、タレで食べさせるという印象が。 シャブシャブの出汁も鰹と昆布なので、多めの豚バラから出た旨味を活かした雑炊にして楽しむのも良いかと。朝食は夕食とは印象が違いました。山椒ちりめんのご飯と、帆立載る五穀のお粥は上品な味。蕗味噌や筍土佐煮、だし巻き*や鯵の開きも温かく、素朴ながら心の込もった朝食でした。朝夕の食事中気になるのは、BGMをかき消す程の音がする食器洗浄機を回し続ける行為。労働時間の制約などの問題なのでしょうが、"客をもてなす"と言う意味では疑問です。素敵なロビーがあるので、ドリップコーヒーの無料サービスがあると、コーヒー好きには印象が良いと思います。滞在中はコーヒーのサービスは割引券のみでした。好きな方は持参して下さい。夕食のレベルが上がれば、芦の湯 松坂屋本店並みの宿にも関わらず安く宿泊出来る価値ある宿に成りえる宿だなと思えた楽々花さんでした。