鞆の浦観光の際、陶器露天風呂付きのスタンダードツイン(39平米)洋室に泊まった。車が入れないので系列のホテル駐車場まで迎えがくるのはやや残念だが、海際の路地の奥にある鞆の浦らしい立地で、江戸時代の木造本瓦葺ベンガラ塗りの正面玄関は古き良き日本の風情を感じられる。部屋の窓と露天風呂からも瀬戸内の海に浮かぶ弁天島と仙酔島が目に入る。清潔でロケーションも良い部屋だが、リビングスペースはやや狭い。 食事は暮れゆく海の景色を眺めながらダイニングでいただいた。「瀬戸内海ならではの地物の美味しさに旬の高級魚をプラス」したというコースメニューで、前菜からお造り、おこぜ唐揚げ、桜鯛のしゃぶ鍋、黒毛和牛の黒胡椒焼、鯛釜飯、そして最後のスイーツまで、味付けも盛り付けもレベルが高く大満足だった。特に土鍋で炊いた鯛飯は絶品で、お腹がキツいのについおかわりをしてしまった。若いスタッフが多いが、さりげないながらも丁重な接客で好感が持てた。機会があったらまた利用した旅館だ。