この宿に初めて訪れてからかれこれ14.5年経つのでしょうか。今回は9月の水上とは思えぬ真夏ような暑さのなか宿泊しました。 初めての頃に比べこの宿もずいぶん変わりました。人はもちろん、はなれの新築、母屋の改装、庭の景色も随分変わりしました。それでも何故かまた来てしまいます。 我々夫婦共に東京生まれでいわゆる「田舎」がありません。そんなこともありここに田舎を感じてしまうのかもしれません。 明るい感じのはなれ、落ち着いた雰囲気の母屋。どちらも良いですが、我々は母屋でゆったり過ごすのが好きです。 館内に飾られた絵画も派手な洋画ではなく、さりげなく蕗谷虹児の絵であるのもここの雰囲気にぴったりです。 庭の栗の木はまだ青い大きな実をたくさんつけていました。猿軍団との争奪戦の末そろそろ夕食の膳をかざる頃でしょう。 まさに田舎です。