昨年秋に続き、妻と再訪し、今回も大満足でした。秩父の宿というと、割に谷間の狭苦しい立地が多いのですが、ここは初夏の風が吹き抜ける、のびやかな高原に位置し、温泉からは東秩父の山並みが眼前に広がり、ホテル裏手の小高い丘からは秩父盆地が一望に見下ろせます。館内は清潔で静か、ウィルス対策も適切に施されていると感じました。 食事には山菜や地場産野菜が豊富に使われ、特にイタドリ (スカンポ)のお浸しや天ぷらは、初めて食べましたが、とても美味でした。他にも、ネマガリタケのタケノコ、ヨモギ、タデの葉など、採れたて食材が楽しめました。こうして自然の恵みをいただく食事は、本当に良いですね。「豪華では無いがゼイタクな食事」というホテルのキャッチフレーズの通りと思いました。 リピーターになりそうで、季節を変えて何度でも再訪したいです。次は梅雨の晴れ間を狙って、アジサイと蛍を目当てに訪れようかと思います。夜景ツアー(昨年秋に参加してっても良かった)、バーベキューなど、いろいろ趣向を凝らした宿泊プランもあるようです。 実は今回は、すぐ近くで予定されていた「天空のポピー祭」のプランでした。それが埼玉県から直前に、駐車場の使用不許可の通達が来て、祭は中止になってしまい、心を込めて準備された地元の方々には、たいへん気の毒な状況でしたが、ホテルからは的確な代替措置を講じて頂いたお蔭で、私どもの旅行に大きな支障はありませんでした。初日は和銅黒谷駅から美の山(蓑山)を超えて投宿、次の日は「天空のポピー祭」の予定されていた場所まで送っていただき、真っ赤に咲きそろったポピーを会場外の道路から眺めつつ、粥新田峠、大霧山と歩き、定峰に降りて、緑一色の初夏の山を満喫しました。
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