年末年始にいつか行きたいと思っていた小豆島を旅行した際に宿泊しました。同じ系列でマルキン醤油記念館の近くにある「島宿 真理」と迷いましたが、2019年オープンと新しく、海を眺められる「海音 真里」の方を予約しました。 高松でレンタカーを借りてからフェリーに乗って1時間、下船した土庄港からは車で30分程ですが、途中、エンジェルロードや中山千枚田、小豆島オリーブ公園等、観光しながら向かいました。少し古いカーナビだと、目的地設定で島宿真理の方しか出てこなかったりするので、気を付けた方が良さそうです。 観光地から離れた海沿いの宿は、本館に部屋が3つ、離れが2つと小さな宿で、いずれの部屋も展望風呂があり広めな部屋ですが、今回は「離れ「さ」の音」に泊まりました。離れの玄関から上がってから扉を開けると、ベッドとリビングが一体化した広々とした部屋があり、大きな窓からは瀬戸内の海が見えます。天井も高く、照明や家具、水回りなど和モダンの雰囲気で統一されています。風呂からも海が見え、温泉ではないですが、香川の地酒を入れて浸かる酒風呂になっています(現在は敷地内で温泉施設をオープン)。バルコニーに出れば、瀬戸内の静かな海と波音・潮風を間近に体感でき、朝日や夕日が見える訳ではないですが、部屋のベッドからも海を眺められます。 夕食は、本館1階の食事処で、オリーブ懐石というコースを頂きますが、瀬戸内や島で採れる旬の野菜や魚、オリーブ牛を使った創作料理を、小豆島のオリーブオイルや木桶仕込み醤油等とあわせて頂く、一品一品趣向を凝らしたこの宿だからこそ頂ける品々でした。コースの後半、結構お腹一杯になっていたのですが、目の前で握って頂いた寿司は本当に美味しく、すぐ食べ切ってしまいました。深夜の夜食は、大晦日ということで、海老天が乗った暖かい年越し蕎麦を部屋まで運んで頂き、数十年振りにNHK紅白歌合戦をTVで視聴しつつ年越し蕎麦を食すという年越しを過ごしました。 翌朝の朝食は、黒豆や数の子等、少し元旦らしい品もありましたが、土鍋のご飯や新鮮な野菜、豆腐等、シンプルだけど島の食材を活かしたこだわりのメニューを頂けました。また、その後立ち寄った敷地内の土産物屋でも、オリーブオイルや醤油以外にも厳選された小豆島の名物が並んでおり、お時間があれば覗いてみて旅の思い出に何か購入してみてもいいいかもしれません。 規模は小さな宿ですが、部屋数が少ないこともあり、部屋や食事処ではスタッフの方々の極め細やかなサービスが行き届いていると感じました。初めて小豆島を訪れましたが、少々行き難い場所ではあるものの、1-2日のドライブに適した広さで観光地も多く、季節を変えて再訪したいところです。その時は、今回の宿泊が非常に満足したこともあり、再度こちらの「島宿 真理」に泊まるか、もう一方の「島宿 真理」に泊ってみるか、悩むことになりそうです。