ひなの湯宿 松乃井(Matsunoi)

それほど広い訳では無いけど、宿の大きさにあった木の浴槽のお風呂は渋くて、温泉を堪能できます。玄関入ったロビーは広く落着ける雰囲気があり、受付や清算なども座ってゆっくりと手続きできる旅館は、子供連れや高齢者に限らず、やさしい対応です。ずんぐりした形が特徴のクラフトビールもあり、量も多すぎることなく落着いて食事ができるのも良いです。朝食の時間が遅いことからも、観光で急ぐよりも滞在型の旅行に向いた旅館です。

宿のパンフレットにある言葉、「はるか、遠い昔にであったような」。そんな時間が流れているお宿です。「鄙の湯」の鄙は鄙びたのひなです。 部屋は広く12畳位でベッドやテーブル椅子セットがありました。また広縁と部屋を囲む縁側がありました。 またトイレには男性用の立ちトイレもあり、宿に男性用トイレがあるのは珍しいよねと話しました。後から聞くと、この部屋のみ男子用かあるとの事です。 冷房を切っても外からいい風が入ってきて、ヒグラシが鳴いているのが聞こえ、風呂上がりには二人とも昼寝してしまいました。 温泉はほんのりと硫黄の匂いがしました。内湯が熱湯で、露天風呂がぬる湯で、今の暑い時期、とても快適でした。源泉かけ流しの良い温泉です。 お風呂には化粧水などは置いて無いので、お部屋に用意してもらっているアメニティセットをお持ちになった方が良いです。 お風呂の近くに休憩処があります。冷たいお茶を飲んでいると網戸越しに外から涼しい風が入ってきて「夕涼みだなぁ。」と以前の夏が懐かしくなりました。今はどこも暑すぎです。夏の高原宿は涼しくていいですね。 お休み処では、穂高や槍ヶ岳などのビデオをテレビで流しており、ゆったり冷たい物を飲みながら、見ました。 夕食ですが、違う部屋の個室に用意してくれました。 ひな盛りは色どり鮮やかでいろんな種類の夏の旬の野菜が沢山の前菜でした。お造りは岩魚と地元サーモン、焼き物は鮎の姿焼き、陶板焼きの一口ステーキは飛騨牛でした。ご飯はそのまま食べるわっぱ飯とユニークでした。地酒は地酒一合が660円で、お料理に良く合いました。 朝食も個室にていたたんきました。フグの一夜干しやお豆腐が美味しく、焼いた朴葉みそでご飯をおかわりしてしまいました。 食後はフロントエリアのラウンジで、コーヒーをいただきました。コーヒーカップはカップウォーマーに入っており、熱々のコーヒーが好きな私には、気遣いを感じました。特に冬などはせっかくのコーヒーサービスもカップが冷たくなっててコーヒーもぬるくなってしまうからです。 ラウンジでは、心地良いクラッシック音楽がかかっていてリラックスしました。 精算時がキャッシュオンリーな事だけか、キャッシュレス派なので、残念な点です。 もの静かな女将とご主人様が宿のコンセプトをしっかり持っておられると感じられました。14時イン11時アウトでいい温泉に4回も入り、本当にくつろげた滞在となりました。

かなり前に一度利用した事があり、悪い記憶もなかった為直前予約のリーズナブルなプランを予約しました。 お部屋は少し経年劣化を感じました。 食事等、宿泊費を考えれば大変満足な内容でした。 貸し切り風呂はちゃんとメンテナンスされており広く快適でした。

■良かった点 （1）喫煙可能な客室がある点 喫煙可能な客室があることは必須条件でした。予め客室の縁側にきちんと灰皿が用意されていました。 （2）夜中に入浴可能な点 夜中でも入浴可能です。道路事情で到着が予定より遅くなり、19時前にC/Iしました。最終の夕食は19時スタートであった為、すぐに夕食となりましたが、夕食後に時間を気にせずゆっくり入浴できたのは良かったです。お風呂は、内風呂と露天風呂があり、露天風呂は比較的ぬるめだったので、長湯できました。 （3）客室内は清潔感があった点 口コミでカメムシが多い等の記載があった為心配しましたが、全く虫はおらず、清潔感はありました。 （4）食事はボリュームがあった点 食事はボリュームがあり満足できました。夕食では飛騨牛や鮎、又、朝食では朴葉味噌といった地元の素材を使った料理も並びました。 ■気付いた点 （1）クレジットカードが使用不可であった点 現地決済を選択したところ、現地では現金精算のみでした。2名分で金額は比較的大きい為、クレジットカードが使えればより便利だと感じました。 （2）料理が何か分からなかった点 朝食で提供された料理がとても美味しかったので、金髪の中居さんに何か伺いました。同じものが売店で販売されていれば、購入したいと思ったからです。生姜か分からなかったですが、濃い目に味付けされており、ご飯にとても合うものでした。中居さんは「何でしょうね、日替わりのもので」と仰り、結局は何か分からないままでした。大したことではありませんが、厨房に確認しに行って下さればより親切ではないかと感じました。 （3）ドライヤーの風量が非常に弱い点 大浴場の浴室、並びに客室内の洗面所に設置されているドライヤーは、壁に備え付けのタイプです。風量はかなり弱く、30分以上掛かっても殆ど髪が乾かない状態でした。夜は時間があったので頑張って乾かしましたが、朝はそこまで時間がありません。朝食時に金髪の中居さんにお願いして、別途、ドライヤーを用意していただき対処しました。 （4）脱衣場の綿棒が折れ曲がっていた点 脱衣場には綿棒が用意されていました。色々な方が触れたためか分かりませんが、かなり折れ曲がっているものが散見されました。キレイな綿棒を選んで使用しましたが、気になる部分でした。