年末に連泊しました。 結果として満足のいく宿泊には至りませんでした。 2022年12月15日リニューアルオープンの老舗高級旅館との 認識でした。 確かに建物は新しく、プレミアムスイートだったので半露天風呂付です。 スイートに決めたのはスイート7部屋限定のラウンジもあったからです。 スイートラウンジの売りは火を焚いての高級な雰囲気とのことでしたが、 2日目はその時間帯に火は焚かれていませんでした。 ティータイムはコーヒーマシンと乾きもののみ。バータイムはスパークリングワイン と赤白ワインとやはり乾きもの。2日間で他の客と会ったのは1組のみ。 皆さんもラウンジとは言えないと感じているのでしょう。 コーヒーが飲めない私には何のメリットもありません。お伝えしたところ、翌日に水の ペットボトルが置いてありました。その程度の対応なのですね。 スイートラウンジとはどういうものか、他の高級ホテル・旅館で勉強されるべきです。 売店もオープン時間にも関わらず閉まっている時がありました。 また、バーラウンジやティーラウンジも楽しみにしていましたが、 蓋を開けてみるとまだオープンしていないとのこと。こちらも宿選びの基準としていましたが、 グランドオープンとは言い難い状態です。まるで詐欺ですね。 食事のお味は可もなく不可もなし。初日は接客はお粗末なもので、居酒屋にいる気分。 値段に見合ったものではありませんでした。クレーム後、2日目以降はしっかりとした対応の方へ 変更となりましたが。 初日の夕食ではお品書きにはないものが突然別が出てきました。 最初の説明は雪の影響で材料か入らないからとの説明でしたが、女将に聴いたところ 当日からメニューが変わっていたとのこと。最初の説明は嘘だったのですね。 食材も鮑や魚、野菜にいたるまで被りまくり。一回の食事でです。 部屋の半露天風呂付は泉質こそ良いものの、浴槽は小さくひとりで入るのがやっと。 コンセプトが全く理解できません。また湯温が安定せず、体感では38℃~45℃を行ったり来たり。 安定したのは2日目の夜でした。 これら不満の原因のひとつは情報発信の少なさ。 宿のホームページにはどんな部屋なのか、どんな施設があるのか、どんな食事なのか、 どんなサービスがあるのか等がほとんどわかりません。リンクのブログとやらも10月24日の 竣工式のアップ以降、更新なし。 また、HPでリンクしているSNS。フェイスブックやTwitterもほぼ発信なし。 この時代、客は宿選びにはまず情報を求めます。宿泊サイトでのクチコミもリニューアルオープン 以降ほぼゼロ。壊滅的な状況です。 他の方が少ないクチコミで書かれていましたが、事前に電話連絡があったとのこと。我が家には無く こちらから電話しました。その時にSNS等のこともお話しましたが、電話に出た女性は笑いながら 「スタッフがいないものですから」... 因みにこのクチコミにも未だに返信がありませんね。 もうひとつの原因は経営層なのだと思量。均一化されていない接客教育が窺い知れます。 ましてや女将の対応はその場限りの責任逃れ一辺倒と感じました。 スタッフの方。初日のサーブは別として、皆さんとても頑張っていらっしゃいます。 彼らのためにも現状を振り返り、客の立場に立った高級旅館の名に恥じないものとすること が必要なのではないでしょうか。 今回、値引き要求は敢えてしませんでしたが、対価とサービスの乖離は非常に大きかったです。 年に数回の楽しみ、ましてや年の慰労の場であったことを考えると非常に残念でなりません。 とあるHPの紹介では次のように書かれていました。 昭和4年創業。天皇陛下、皇太子殿下のご宿泊、北原白秋や野口雨晴などの文人、 また美空ひばりさんが北九州公演の際、療養地として利用した。 これでは格式ある素晴らしい宿と認識してしまいます。自身の慧眼を悔いるばかりです。