泊まってみたかったお宿に空きがあったので予約でき嬉しく期待して訪れました。由緒ある古き良き建物なので古いのは仕方ないとは思いますが、レトロ部屋はトイレも洗面も廊下に出ないといけないのは少し使い辛く、急な階段をスリッパでの上り下りは危険を感じ、大浴場には長い階段を降り、お風呂の中にも手すりなどはあまりなく、高齢の両親を連れては来れないなというのが正直なところです。お食事は大広間内、名前のあるテーブルに座ったのですが、給仕の方が忙しすぎるのか挨拶もしてもらえず、飲み物のオーダーも聞いてもらえず、お水やお茶もない、年配の給仕の方を呼び止めて飲み物を頼むも、他のテーブルに先に届けたり、ダブったり、間違えたり、椅子が用意されてなかったり、お鍋の調理法を聞いたお客さまに『好きずきですからご勝手に』と言い放つ。忙しいのも人手が足りないのも見ればわかります、なので、どのテーブルのお客さまも皆さん声を荒げることもなく、少しはいらつきながらも静かに待っていらっしゃいましたが、20分ほども飲み物が届かない、お肉がないとお鍋が始められない、ガスの切れたカセットボンベでは何も食べれない、そもそもいらっしゃいませの挨拶も料理の説明もないまま放置される人たち。さすがにこれはないよねとあちらこちらからヒソヒソ声が聞こえます、挙句の果てに『人が足りなくて…』の言い訳は聞こえてきます、そうではなくて、挨拶とせめて遅くなってごめんなさいくらいは欲しかったです。お食事の味付けは最高に美味しかったので、せっかくのお料理を台無しにする接客には残念の一言です。有名な利休鍋をいただいたのですが、お鍋を食べ終わったあとで大きめの器に白ごはんとお漬物だけ出てきました、おかずが何もなくなってから出される白ごはんは食べきれませんでした、お鍋のお出汁を薄めて出汁茶漬けにするとか、生*を溶いて雑炊にするなどの選択肢があれば嬉しいなと感じました。お食事の他にも売店でお客様を待たせたまま忘れる、とか、スタッフ数人が答えたバス乗り場の場所がバラバラだったとか、いろいろありますが、私個人としてはチェックアウト時、せめて少しくらいの挨拶と軽くでもお見送りくらいは欲しかったなと寂しく感じました。