トレントから普通列車でボルゴ・ヴァルスガーナへ(所要時間40分、運賃4.50ユーロ)。駅からはブレンタ川沿いの遊歩道を西へ向かって歩きました。両岸に栗やクルミの木が並ぶ平坦な3kmの道で、フライフィッシングを楽しむ釣り人たちが彫像のように静かに佇み、川面はヴァルスガーナ渓谷から流れ込む美しい灰緑色に染まっていました。マルガ・フォッセッタ村からは、セストの高台にある栗の森の野外彫刻公園「アルテ・セラ(Arte Sella)」までシャトルバス(夏季限定、2ユーロ)で移動しました。入場料は10ユーロ(現金またはカード可、2026年時点)。園内には「Cathedra(20トンもあるカラマツの玉座)」や、木の枝をアーチ状に曲げた「Il Sentiero dei Giganti(巨人の道)」などの作品が点在しており、全長2kmのコースを一周できます。滞在時間は約90分。雨の日は粘土質の道が滑りやすくなるので注意が必要です。また、10月には彫刻の上に降り積もる栗の落ち葉が、アート以上に素晴らしい風情を醸し出します。失敗談その1:ボルゴ・ヴァルスガーナから歩いて登ろうとしたこと。路肩のない車道を8km、標高差700mも登る過酷な道のりなので、アクセスはシャトルバスか車に限ります。失敗談その2:11月の午後4時にアルテ・セラを訪れたこと。閉園時間は17:00ですが、森の中は16:30にはすっかり暗くなってしまいます。行く価値はある?:ブレンタ川沿いの散策は無料で、本当に素晴らしい景観です。一方、入場料10ユーロのアルテ・セラは、手入れの行き届いた「アートの森」であり、手付かずの大自然というわけではありません。ランドアート(大地芸術)が好きならお金を払う価値はありますが、川の静寂を楽しみたいだけなら、無理に入場ゲートをくぐる必要はないでしょう。疑問:無料で楽しめる川沿いの遊歩道でもこの渓谷の魅力は十分に味わえるのに、栗の森で繋ぎ合わされた木の枝(アート作品)を見るために10ユーロを払う価値は果たしてあるのでしょうか?