フランス メール・ド・グラス:モンタンヴェール登山鉄道から氷の洞窟(グロット・ド・グラス)への過酷な下り。
シャモニーからメール・ド・グラスを訪れるのは定番のルートですが、モンタンヴェール登山鉄道の駅から「氷の洞窟(グロット・ド・グラス)」へと下る道のりは、膝と忍耐力が試されます。私は列車と洞窟の共通チケットに35ユーロを支払いました。歴史ある赤い列車は、シャモニーからモンタンヴェール(標高1,913m)まで急勾配を20分で登り、目がくらむような「氷の海」の絶景を見せてくれます。しかし、駅に着いてからが本当の試練の始まりです。480段の石段を下り、急な山道を抜け、最後に岩に打ち付けられた金属製の階段を下らなければなりません。下りにかかる時間はトータルで約15〜20分ですが、空気が薄いうえに観光客で渋滞するため、それ以上に長く感じられます。一番下まで行くと、毎年氷河の側面に手作業で彫られるトンネル「氷の洞窟」に入ります。内部には、アルプスの伝承を表現した氷の彫刻が飾られています。氷河が溶けて移動するため、トンネルは毎年夏に作り直されます。2025年の時点では、入り口が1990年よりも120メートルも低い位置になっていました。天井に触れると、溶けた水が滴り落ちるのを感じ、その儚さを痛感しました。よくある勘違いですが、多くの観光客は列車のすぐ外に氷河があると思っています。実際はそうではなく、自らの足で下って会いに行かなければならないのです。帰りの上り坂は本当に過酷です。足が悲鳴を上げている場合は、ケーブルカーを利用しましょう(10ユーロの追加料金がかかりますが、一部の周遊パスには含まれています)。私はマイボトルを持参しましたが、給水所は見当たらず、カフェでは水道水に4ユーロも請求されました。これほどの苦労をしてでも、縮みゆく巨大な氷河に降り立つという純粋なドラマチックさには、それだけの価値があります。疑問:階段による肉体的な負担は妥当なのでしょうか?それとも、シャモニーは季節ごとに設置される階段ではなく、常設のエレベーターに投資するべきなのでしょうか?