ウガンダのエルゴン山:ササ・トレイルからワガガイ峰のカルデラ縁ウォーク。
ブダディリ(標高1,720m)からワガガイ峰(標高4,321m)へ至るササ・トレイル(Sasa Trail)は、世界最大のカルデラの縁へ向かう、最短にして最も急勾配なルートです。私は4日間コース(3日間コースよりおすすめ)で登りましたが、カルデラを拝めた1日だけでも、その過酷な道のりに耐える価値はありました。ここではエルゴン山周遊ルートではなく、ササ・トレイルに特化した実用情報をお伝えします。
アクセス:カンパラ(Kampala)からムバレ(Mbale)までバス(4時間、25,000 UGX)、そこからブダディリまでボダボダ(バイクタクシー)(25km、10,000 UGX)。ブダディリのUWA(ウガンダ野生生物庁)オフィスで許可証を発行してもらいます。外国人非居住者は入園料35 USD/日+ガイド代20 USD/日+武装レンジャー代15 USD/日(必須、1グループにつきレンジャー2名)が必要です。支払いはUSDかUGXの現金のみで、クレジットカードは使えません。ポーターは10 USD/日ですが、絶対に頼む価値があります。1日目の壁(通称「死の壁」、ムダンゲの絶壁)は、鉄の階段と崩れかけたジグザグ道を登る標高差1,200mの急登です。14kgのバックパックを自分で背負っていたら、死んでいたと思います。
1日目:ブダディリ → ブマソラ → ムダンゲの絶壁 → ササ・リバー・キャンプ(2,900m) → ムデ・ケーブ・キャンプ(3,500m)。所要7〜8時間。絶壁の頂上から2時間ほど進むと、幅8kmに及ぶ緑のすり鉢状のカルデラが姿を現します。2日目:夜明け前にワガガイへ出発。巨大なロベリアが茂る湿原を4〜5時間登り、山頂ではなくカルデラの縁(リム)を1km歩きます。ジャクソンズ・プール側の縁を歩くこのルートこそが最大のハイライト。太古の火山円錐丘が崩落したその場所に立ち、眼下に広がる温泉やケニア側の景色を見下ろすことができます。
水:2,900mと3,500m地点に沢水がありますが、浄水処理が必要です。8月のムデ・ケーブでの夜間気温は-5℃まで下がります。私が持参した-5℃対応の寝袋ではギリギリで、山小屋の毛布があって助かりました。装備:防水ブーツ(竹林地帯は泥だらけです)、ゲイター、レインジャケットは必須。エルゴン山では毎日午後に雨が降ります。
やってはいけない失敗:3日間での強行軍。私のグループにいたドイツ人男性は、2日目に登頂してその日のうちに下山しようとしましたが、ワガガイで高山病にかかって嘔吐し、レンジャーから酸素を吸入させてもらう事態になりました。4日間のペース(ムデで一泊し、翌朝の夜明けに登頂する)が安全な選択です。
国境越えに関する注意点:ウガンダ側からケニア側のエルゴン山国立公園へ下山することも可能ですが、事前にUWA/KWS(ケニア野生生物公社)の許可書類を取得しておく必要があります(飛び込みでは不可)。私はウガンダ側に留まりました。
ササ・トレイルは「観光地化されすぎ」か?エルゴン山で唯一整備されたトレイルという意味では「イエス」ですが、それでも4日間で出会う登山客はせいぜい10人程度です。朝6時、誰一人いないカルデラの縁は、東アフリカで最も静寂に包まれた場所の一つと言えるでしょう。混雑のないキリマンジャロを諦めて、急登と壊れた階段だらけのエルゴン山を選びますか?私は迷わずエルゴン山を選びました。