ドイツのバート・キッシンゲンは、名高く歴史ある温泉保養地です。
バイエルン州のウンターフランケン地方に位置し、癒し効果のある鉱泉や壮麗な建築物で知られています。
レーン山脈に近いフレンキッシェ・ザーレ川の渓谷に抱かれたこの町は、世界有数のウェルネス施設を誇り、19世紀のヨーロッパ王室の歴史が色濃く残っています。
その歴史は西暦801年にまで遡り、19世紀には流行の「ヴェルトバート(世界最高峰の温泉リゾート)」として発展しました。
オーストリア皇妃シシィやロシア皇帝の家族をはじめ、多くのヨーロッパの貴族がこの地を訪れました。
中でも最も有名な滞在客はドイツ帝国の宰相オットー・フォン・ビスマルクで、彼はここを15回も訪れており、1874年にこの地で暗殺未遂事件から生き延びたことでも有名です。
バート・キッシンゲンは、新古典主義建築と近代の改革期建築が見事に調和した街並みが魅力です。
その多くは著名な建築家マックス・リットマンが設計したもので、同種の建築物としては世界最大規模を誇る壮麗な「ヴァンデルハレ(源泉ホール)」もその一つです。
また、源泉ホールに隣接する整然としたクアパーク(温泉公園)の散策もおすすめで、公園はそのまま緑豊かな森の遊歩道へと繋がっています。
活気あるヘルスツーリズム産業は、町に湧き出る7つの異なる冷鉱泉と、塩分を豊富に含んだ温泉施設を中心に発展してきました。
伝統的な泥風呂やミネラルスパのトリートメントはもちろん、最新のウェルネスセンターも充実しています。中でもひときわ目を引く「キスサリス・テルメ」には、1,000平方メートルもの広さを持つ塩水プール、セラピーサウナ、リラクゼーションエリアが完備されています。
ただリラックスするだけでなく、もっとアクティブに楽しみたいなら...
レーン生物圏保護区の風光明媚なトレイルでハイキングやサイクリングを満喫するのも良いでしょう。
旧市街の石畳が広がる中心部で、高級レストランや素朴な雰囲気の宿での食事を楽しむのもおすすめです。
オベーレ・ザリーネ博物館(旧製塩所)やボーテンラウベン城の廃墟といった文化遺産を巡るのも魅力的です。
疲れた体を優しく癒してくれる、本当に美しい場所です。