アルガルヴェ、1週間の旅。
アルガルヴェは、記憶の中でさえ大地に陽だまりのぬくもりが残る場所。光は朝早くから差し込み、まるでほかに行くあてもないかのように、いつまでもそこにとどまります。
ここは、黄金と潮の気配に刻まれた土地です。
断崖は太古の見張りのようにそびえ立ち、その表情は何世紀にもわたる風と大西洋の息吹によって刻まれてきました。その足元では、海が深いコバルトブルーから信じられないほど鮮やかなターコイズへと色を変えながら、言葉そのものよりも古いと感じられるリズムで寄せてきます。
村々は静かにたたずみ、テラコッタ色の屋根と白く塗られた壁が陽を受けて輝いています。ここでは時間の流れさえやわらぎます。朝はコーヒーと潮風の香りとともに始まり、夕暮れは琥珀色の空の下でゆっくりと長く続き、地平線はやさしく燃えるように染まってから、静かに夜へと溶けていきます。