インドネシア・スマトラ島のケリンチ・スブラット国立公園。幻想的な苔の森とラフレシアを巡るトレイル体験記 🇮🇩🌿
スマトラ島のケリンチ・スブラット国立公園(TNKS)へ行ってきました。パダンからジャンビを経由してスンガイ・プヌへ飛び(合計120万IDR)、そこからバイクタクシー(オジェック)でペロンペクまたはクルシック・トゥオへ(5万IDR)。今回は標高3,805mのケリンチ山頂(1泊2日、許可証+ガイド料32.5万IDR、入場料15万IDR、現金のみ)は目指さず、ラフレシアの自生地からグヌン・トゥジュの外輪山へと続く、幻想的な苔の森のトレイルを歩きました。ラフレシアの開花場所(開花期間はわずか2〜5日間。PHPAポストで確認が必要)は道路から徒歩40分ほど。苔の森は、ラフレシアの自生地とグヌン・トゥジュ外輪山の間、標高1,900〜2,400mの尾根沿いに広がっています。
フタバガキの幹には厚さ2cmものミズゴケがむし、枝にはフタマタゴケが垂れ下がる光景。朝7時の気温は11度で、9時過ぎまで深い霧に包まれます。足元は革のブーツでしたが、リズムを掴む前に濡れた木の根で2回も滑ってしまいました。トレッキングポールは必須です。ラフレシア鑑賞のチケットは開花時で約5万IDR、ガイド料は半日で1グループ20〜40万IDRほど。交渉は登山口ではなく、必ずスンガイ・プヌの街で行ってください(登山口での「登山前のチップ30万IDR」という罠は本当に存在します)。
今回の失敗談:まず、水は3L持参しましたが標高2,200mで底をつきました。雲霧林より上には水場がないので、4L持っていくか、1,900m地点ের湧き水で必ず補給してください。二つ目は時期。快晴を期待して8月に行きましたが、ケリンチの苔地帯は朝の6割が霧の中です。でも、その霧こそがこの場所の魅力だと割り切りましょう。三つ目は現金。ガイドの食費代として20万IDRほどの先出しを求められるので、準備を忘れずに。
スンガイ・プヌで買うべきもの:トレイル前に2万IDRのナシパダン(インドネシア料理の弁当)を買っておきましょう。8万IDRもする「登山者用食料」を買う必要はありません。装備については、パダンのアウトドアショップで10万IDRのレインウェアを買っておくのが正解。標高2,000m付近では常に霧雨が降っています。
ルール:国立公園内はガイドの同伴が必須です。ラフレシアには絶対に触れないこと(3年に一度の開花サイクルを守るため。罰金500万IDR)。ゴミは全て持ち帰り、標高1,500m以上での焚き火は禁止。ドローンの飛行には1日200万IDRの許可証が必要です。グヌン・トゥジュ外輪山の苔の景色は最高のご褒美です。7つの峰と眼下に広がる火口湖は絶景ですが、遊泳は禁止(ミナンカバウ族のタブー)されています。
個人的な感想:ケリンチといえば火山のイメージが強いですが、ラフレシアと苔の尾根歩きこそがこの場所の真の魅力だと感じました。苔を保護するために、TNKSは1日の入山者数を30人に制限すべきでしょうか、それとも地元収入のために現状を維持すべきでしょうか?個人的には20人に制限すべきだと思います。皆さんは、3,805mの頂上制覇と、標高2,200mで4時間かけて巡る神秘的な苔とラフレシアの尾根、どちらを選びますか?