チベット・獅泉河鎮:阿里のゴビのほとりを歩く夕暮れの散策道
阿里地区の州都である獅泉河(ラサから1,500km離れた、入域許可証が必要な街)の中心部は、これといって目につくものはありません。しかし、プレハブ市場の裏手から始まる獅泉河(センゲ・ツァンポ)南岸沿いの2kmにわたるゴビの散歩道は格別です。入場料は不要で、照明もない手つかずの場所です。私は9月下旬の16:30に到着し、橋から上流へと歩き始めました。そして18:10、茶褐色の川面と灰色のゴビ、そして標高4,200mの空気が一気に冷え込む中で、夕刻の光景に出会いました。
ポプラの並木も砂丘もありません。あるのは川原の砂利と、国道219号線を走る遠くのトラックのライト、そして20分ほどかけて紫から藍色へと移ろう空のグラデーションだけです。帰り道は19:00には真っ暗になるため、ヘッドランプを忘れずに持参してください。街中ではどこでもWeChat Payが使えますが、川沿いには売店はありません。水、ウィンドブレーカー、手袋は必須です(夜間はマイナス2度まで気温が下がります)。
注意点:必ず川의 標識より南側に留まってください。北岸は解放軍の緩衝地帯になっています。よくある間違いは、「阿里といえば古格王国の写真」と思い込んで、獅泉河を素通りしてしまうことです。この街の黄昏こそが、絵葉書の中ではない、ありのままの阿里の姿なのです。
この地味ながらも心に響く川岸を夕暮れ時に歩くためだけに、獅泉河で休息日を作りますか? それとも古格王国へと急ぎ、この静かな阿里の時間を逃してしまいますか?