バクーの中心部に位置するハイランド パークは、地元住民に愛される憩いの場として長年首都で最も美しい公園の一つとされています。バクーの最高地点にあり、街のパノラマビューを一望できることから、別名「展望広場」とも呼ばれています。ソ連時代にはセルゲイ・キーロフに因んで命名されました。ハイランド パークの特徴は、バクー市街、バクー湾、湾沿いに広がる海岸国立公園を見渡せるパノラマ景観にあり、これが「ハイランド(高地)」という名称の由来となっています。1930年代にバクーの都市計画が進められた際、この地理的特性が考慮され、ハイランド パークが都市の建築構成において重要な役割を果たすことが想定されました。公園は建築家イリインの設計により、バクー採石場の多様な石灰岩を使用し、古い墓地の跡地に建設されました。ちなみに「イングリッシュ公園」という旧称は、この墓地に関連しています。1920年代、ロシア皇帝が退位した後にバクーに来たイギリス兵士や、1918年3月事件の犠牲者がここに埋葬されたと言われています。