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重慶

大足（だいそく）石窟の街。重慶からは100キロ。唐末期（907～959年）から南宋の時代（960～1278年）にかけて周辺の山々の40カ所に5万体の石像が彫られました。石刻の仏像群というのは中国各地にありますが、その中でも大足のそれは規模においても芸術性の高さにおいても注目に値し、雲崗石窟や竜門石窟、莫高窟と同等に位置付けられています。なかでも代表的なのは宝頂山と北山の石像群です。宝頂山（ほうちょうざん）大足県の県城東北15キロにあります。「上りて峨媚に朝し、下りて宝頂に朝す」といわれ、ともに仏教徒にとって聖地です。その言葉の通り仏像の石刻が多く、石刻は十三か所あり、大小あわせて一万余りの造像があります。彩色豊かな石刻像に加え、お経の内容を物語風に仕立てた造形もあり、唐・宋時代の人々の生活様式を反映させているてんでも興味深い。なかでも規模が大きいのは、大仏湾と小仏湾。特に、大仏湾の涅槃像と千手観音像は必見です。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/10090q000000g88zw917F_Z_1000_0.jpg" sourcewidth="1000" sourcehight="666"/><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/100q0q000000g738y2F95_Z_1000_0.jpg" sourcewidth="1000" sourcehight="666"/>ー　大仏湾（だいぶつわん）馬蹄型の山湾に、長さ500メートル、巌の高さ15～30メートルの岩場に東・南・北三3面に彫られています。まず小仏湾に彫って雛型とし、そののちに大仏湾に彫りました。大型の石像は30余りで、なかでの壮大なのは釈迦涅槃像。全長31メートルあります。ー　千手観音像(せんじゅかんのんぞう)宝頂山の大仏湾の南崖の東端に彫られています。高さ3メートルで、蓮台に結蜘践坐し、宝冠をかぶり、荘厳な顔つきで合掌しています。特徴的なのは、面積88平方メートルの岩壁に1000本余りの手が壁いっぱいに彫られているという壮麗な構図です。それぞれの手に法物を持っていますが、描かれかたが皆違い、ひとつとして同じものはありません。北山石刻(ほくざんせっこく)大足の街から西北に2キロの北山にあります。北山はもとは竜嵩山といい、唐代末期から造像を彫り始め、南宋の紹興年間まで250年余りにわたって彫り続けました。高さ7メートル、長さ500メートルの岩面に合わせて290の龕窟が彫られています。もっとも有名なのは「心神車窟」と呼ばれるもので、正面に仏陀、その左に浄宝瓶観音、右に多羅、左壁に文殊・玉印観音・如意珠観音、右壁に普賢・日月観音・数珠手観音が配されています。彫像は左右対称に配置され、全体で荘厳な雰囲気を醸し出しています。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/100r0q000000g4bd98EF6_Z_1000_0.jpg" sourcewidth="1000" sourcehight="666"/><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/100e0q000000g8mzn7344_Z_1000_0.jpg" sourcewidth="1000" sourcehight="666"/><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/100r0q000000g4bdsB778_Z_1000_0.jpg" sourcewidth="1000" sourcehight="666"/>

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