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高速列車の開通によって、北京から2時間余りで大同到着でき、世界遺産【雲崗石窟】など大同への観光が可能になりました。大同（だいどう）山西省北部、万里の長城の内側50キロの地点にあります。漢民族対北方の遊牧民族、今までに千回を超える戦争がこの地で繰り返されていました。街を出ると、黄土大地に狼煙台のあとが点々と残っています。398年に鮮卑族の拓跋氏が北魏を建て、その都が大同でした。やがて495年、孝文帝の時代に洛陽に遷都をしましたが、その間の百年に大いに繁栄をして、【雲崗石窟】もその間に造営が始められました。雲崗石窟（うんこうせっくつ）大同市の市街西方16キロ、武州山の南麓にあり、東西1キロにわたる石窟寺院。現存の主要洞窟は53、像は5万1000体にのぼり、中国さい大の石窟のひとつであるばかりでなく、世界的に有名な芸術の宝庫です。開削は、北魏の興安12年（453年）。中国の歴史上、廃仏令が四度出され、その最初が北魏の太武帝（446年）でした。それを復興させたのが次の文成帝で、その復興とともに雲崗石窟の開削が始まりました。中国三大石窟中、この石窟は石像の雄大さと内容の豊富さで現在でも高い芸術的魅力をもっています。他のふたつは、洛陽の龍門石窟と敦煌の莫高窟で、「敦煌の美術、雲龍の彫刻」などと比較対照されます。雲崗石窟の中で最も古いのが、曇曜五窟（16～20窟）で、北魏五代の皇帝（道武・明元・太武・景穆・文成）の姿を模して作られたと言われます。なかでも、第20窟の露出した大仏は雲崗石窟の象徴ともなっています。また、第5・6窟は、一対窟となっており、第5窟の中央の座仏は高さ17ｍでさい大です。第6窟の壁面には仏・菩薩・羅漢・飛天、天井には三十三天神と騎馬人が彫られ、雲崗芸術の逸品ともいわれます。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/350i1g000001hg7ilBD2A_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300351" sourcewidth="1000" sourcehight="657" ><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/350t1g000001hhfs7DCA3_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300348" sourcewidth="1000" sourcehight="663" >懸空寺（けんくうじ）大同市の中心部から南東に約60キロの地点にある寺院、恒山の主峰・天峰嶺の渓谷にあります。 岩にへばりつくように造られた寺院で、北魏代末期（6世紀初頭）の創建。谷底から26ｍ上の絶壁に穴を穿ち、梁をさしこんで土台とし、その上に建物を建てました。 そのため、山腹に張り付くように楼閣殿宇が展開し、その間を桟道で結んでいます。 寺の下は急流で、建物は文字通り空に懸かっているように見えます。遠くから望む「一幅の玲瓏たる浮かし彫り」などとも表現されます。お寺には、銅鋳・鉄鋳・泥塑・石彫など80体余りの仏像を擁し、壁には代々の名士の題詠が彫られています。もっとも高いところに造られている三教殿には、釈迦、老子、孔子の塑像が並べて祀られ、中国古代の文化、思想、宗教を集大成しようとする考え、「儒教、仏教、道教の三教の合一」を具体的な形で表現したものとなっています。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/350e1g000001hk51n4998_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300353" sourcewidth="1000" sourcehight="626" ><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/350w1g000001hnfauFD55_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300354" sourcewidth="1000" sourcehight="750" >華厳寺（けごんじ）大同市の西部にあります。同一場所に上下二つの華厳寺が建てられていますが、別のもので、それぞれ、遼・金代の中国における華厳宗の重要寺院のひとつです。上華厳寺の大雄宝殿は中国でも有数の伽藍のひとつといわれ、1477㎡と広大で遼・金代の建物としては現存するさい大規模といわれます。また、軒高9.5ｍ、寄棟造りの屋根におかれた琉璃製の瓦もすばらしい。殿内には明代の5体の仏、20本の諸天の塑像があるほか、清代の壁画が保存されています。下華厳寺の主要な建物である薄伽教蔵殿には、遼代の塑像が31体おかれ、いずれも中国仏教芸術を代表する逸品といわれています。華厳寺内には、大同市博物館があり、北魏の出土文物、遼代の芸術品の収集に特徴があります。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/350i1g000001hg7p39BE1_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300355" sourcewidth="1000" sourcehight="666" ><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/35091g000001hjsqhA7C1_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300356" sourcewidth="1000" sourcehight="750" >釈迦塔（しゃかとう）&nbsp;大同南60キロの応県に所在、又は完全な木造になるため「応県木塔」とも言います。遼の清寧2年(1056)建立で、中国に現存する最古･最大の木塔です。塔は、平面八角形，全高約67mに達し、世界中でも最高の木塔だと認められています。外観は五重で裳階（もこし）付きですが，各層の天井裏を含めると実際は9層もあります。 塔内各層に安置される釈迦、観音、四方仏、文殊などの塑像や壁画、近年発見された経典、書籍、絵画など、いずれも美術史･仏教史上価値が高いものだと評価されています。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/35051h000001hncdsB0D8_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4312117" sourcewidth="1000" sourcehight="562" >九龍壁きゅうりゅうへき）大同市市街の東街にあります。明の洪武25（1392）年、明太祖朱元璋の第13子朱桂の屋敷の前に建てられた影壁（正門の大門を入ったすぐの所に立てた目隠しの塀）です。邸宅は崇禎年間の末年に兵火で破壊され、九龍壁だけが残っています。長さは45.5メートル、高さ8メートル、厚さ2メートル。下部は須弥壇で、束腰の部分に獅子、虎、象、唐獅子、麟麟、天馬等の動物を彫り、その姿はそれぞれ異なり、躍動的です。頂部は木造建築に似せて、寄棟造りの屋根には棟飾りが備わっています。壁面には高貴の象徴である9匹の巨大な龍が五彩（黄・縁・朱・紫・藍）の彩色琉璃瓦の部材で積み上げられ描かれています。前には倒影池があり、壁の竜が水中に映ると、あたかも生きているようです。中国に現存する九龍壁は三つしかなく、大同のほかには、北京の故宮と北海公園にあるだけです。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/350l1g000001hhkbq5010_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300358" sourcewidth="1000" sourcehight="429" ><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/35011g000001hubkfEE4B_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="4300357" sourcewidth="1000" sourcehight="522" >

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