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中国は山が多い国です。特に有名なのは【三山】――安徽省【黄山】、江西省【庐山】、浙江省【雁荡山】があり、【五岳】――東岳【泰山】、南岳【衡山】、西岳【华山】、北岳【恒山】、中岳【嵩山】があります。 黄山は【三山】の一つ、安徽省南部にそびえ立つ名山です。大小72の峰から成り、最高峰は標高1860メートルの蓮花峰です。奇峰が立ち並び、その奇峰には松が生えており、奇峰と松を雲海が包み、まことに幻想的な風景が展開されます。明代の旅行家・徐霞客は、「五岳から帰り来たれば、山を見ず、黄山から帰り来たれば、五岳も見ず」、との名言が今でも頻繁に引用されています。黄山で特に優れたものを「黄山四絶」と言い、奇松、怪石、雲海、温泉とあり、四季の季節変化に景色も変わってきます。1990年に「世界文化と自然遺産」に登録されました。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/0101w1200087dncdi5F50_Z_1000_0.jpg"><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/0106c1200088itflz9A04_Z_1000_0.jpg" source="gs" imageid="505284260" sourcewidth="2500" sourcehight="1668" >＜宏村＞ (こうそん）黄山の南の麓に点在する明・清時代の民家を残す村のひとつ、安徽商人の故郷です。明・清の時代、多くの安徽出身の商人が塩や茶、墨、紙などの商売で巨万の富を築きました。彼らはその富を故郷に持ち帰り、立派な邸宅を建てました。その結果、白壁に、黒い瓦屋根の美しい家並みとなり、まるで中国画の世界になりました。それが都市の現代化から取り残される形で、そのまま今の時代に残っています。宏村のなかで最も大きな建物は「承志堂」と言い、汪氏一族の住居です。宏村そのものが汪氏の村なのですが、「承志堂」は清の時代、1855年に完成できました。時の主人は、揚州へ出稼ぎに行き、塩商人として成功をしたと言われます。村には138軒の古い民家が残っていて、ほとんどは清代のものです。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/01017120008glarcfFCC4_Z_1000_0.jpg" source="gs" imageid="514062144" sourcewidth="800" sourcehight="533" ><img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/01030120009hx8a1nBB34_Z_1000_0.jpg" source="gs" imageid="690155825" sourcewidth="4000" sourcehight="2250" >&lt;屯渓&gt; (とんけい）黄山南麓の町。安徽省の南部にあり、南に行けば浙江省、西に向かえば江西省、昔から交通の要衝の地でした。山地で農地は少ないが黄山のお茶の取引で栄えました。有名なのは毛峰茶、標高800メートルぐらいでよいお茶が取れます。また、農地が少ないだけに、出稼ぎで他所へ出て行く人が多く、揚州の塩で成功をした商人も輩出しました。それらによって発達した経済力を背景に、多くの文人が集まり、安徽省が昔から文房四宝の有名な産地であったことと相まって独特の文化を創り上げてきました。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/0355b120009ymt45770BC_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="8411208" sourcewidth="1440" sourcehight="771" >＜老街＞(ろうがい）屯渓町の中心部にあり、道の長さは1272メートル、幅5～8メートルあります。石畳の道の両側に古い民家が並び、民家は白壁に黒い瓦。民家は、一階が店に、二階が住居になって、数は三百くらいもあります。建物は明代、清代のものがほとんどですが、当時、ずっと前の宋の時代の特徴を真似て造られたため「宋街」ともいわれ、宋の時代の建物も残っている。店で売られているものは、歙県の墨、硯、紙と、漢方薬、筍や菊を干したもの、お茶などが多いです。文化の香りもあり、生活感もあり、見るだけで十分楽しめるところです。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/0352j120009ymt389484C_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="8411209" sourcewidth="1080" sourcehight="720" >中国徽州文化博物館黄山市に来た人の多くは黄山の観光スポットに注目していますが、実はかつて徽州（きしゅう）とも呼ばれた黄山市に徽州文化を知るには極めて重要な博物館が隠れています。中国徽州文化博物館は2008年に開館しました。安徽省で2番目に大きい総合博物館で、徽州文化のテーマを十分に反映できる中国の一級博物館です。展示ものには陶器、書道と絵画、徽州三彫、青銅器などが含まれ、各種「無形文化遺産」も同時に館内に展示されています。徽州博物館は有名ではありませんが、非常に特徴的な徽州文化を楽しむことができるところだと言えます。<img src="https://ak-d.tripcdn.com/images/0355i120009y2mgfk2989_Z_1000_0.jpg" source="ttd" imageid="8404246" sourcewidth="800" sourcehight="533" >

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