宝国寺 ― 旅の始まりであり、終わりでもある場所。
旅の出発点に戻り、自分が全く別人になっていることに気づく、そんな特別な魔法のような体験があります。初日にはただの美しい風景に過ぎなかった峨眉山が、今や自分の一部となっている。膝は踏みしめた石の一つ一つを、肺は標高3000メートルの空気を吸い込んだ瞬間を、記憶している。麓には宝国寺が私たちを待っていました。そして、そこはまさに完璧な終着点でした。
「祖国への感謝の寺」とも呼ばれる宝国寺は、登山道のまさに始まり、山の麓に佇んでいます。初日は出発を急ぎすぎて、まるで最後に取っておいた美味しいデザートのように、宝国寺は最後に訪れることにしました。そして、それは正解でした。宝国寺は約450年の歴史を持つ寺院です。この寺院は明代、16世紀に創建され、以来、巡礼者を迎え、山頂まで見送り、疲れ果てながらも喜びに満ちた下山者を温かく迎えるという使命を忠実に果たしてきました。どれほど多くの物語を見守ってきたことでしょう。私のように、どれほど多くの人々がその門の前でひざまずいたことでしょう。
七仏殿では、紫色の青銅製の華厳塔に出会いました。14層構造で、4700体もの小さな仏像が飾られた、まさにあの華厳塔です。しかし、この寺院の最大の見どころは、間違いなく鐘です。10トンを超える巨大な青銅製の鐘。地元の人々はこれを「巴蜀鐘王」(四川省の古代王国にちなんで名付けられた)と呼んでいます。アクセス:峨眉山で5番バスに乗車。寺院まで直行します。料金はわずか1.5元です。信じられないほどお得です。たった1.5元で、何年も心に残る思い出の場所へ行けるのですから。バスは10分間隔で運行しているので、ラッシュアワーでも待つ必要はありません。
もちろん、Didi(配車サービス)を利用することもできます。料金は約20元で、所要時間は25分です。しかし、私たちのように山を下って疲れ果てていないなら、バスの方がより本格的な体験ができるでしょう。地元の人々と交流したり、窓の外の景色を楽しんだりできます。