サイゴン中央郵便局を訪れた際、ギュスターヴ・エッフェル設計による壮麗なフレンチ・コロニアル様式の建築に深く感銘を受けました。高いアーチ型の天井、精巧な鉄細工、そして年代物の電話ボックスは、まるで20世紀初頭にタイムスリップしたかのようでした。館内では、ホーチミン元首相の堂々とした肖像画と、街の豊かな歴史を映し出す美しいタイル張りの床に感嘆しました。また、東南アジアで最も古くから現役で使用されている郵便局の一つから絵葉書を郵送する機会もありました。過去と現在を繋ぐ、実に魅力的な方法です。このランドマークを訪れることで、サイゴンの時代を超えた文化と歴史の融合を真に体感することができました。