オーストリア・リンツの秘められた魂——マリア大聖堂(新大聖堂 Mariendom)巡礼記。
“リンツ旧市街の重厚な木の扉を押し開けた瞬間、街の喧騒はすっと外へと遮断されます。オーストリア最大規模を誇るこのネオ・ゴシック様式の大聖堂(Neuer Dom)では、冷ややかな灰色の石壁を背景に、19世紀のステンドグラス「皇帝の窓」や「リンツの窓」が朝の光をサファイアブルーやローズレッドへと変え、まるで奇跡が降臨したかのように身廊のベンチへと降り注ぎます。平日の午後にそっと足を踏み入れると、パイプオルガンの低い音色が時折響き渡ります。2万人を収容できる広大な空間は静寂に包まれており、ベンチに腰掛けて天を突く135メートルの尖塔を見上げると、ふと優しく包み込まれているような感覚に陥ります。入場無料。開館時間は月曜~土曜 07:30~19:00、日曜 08:00~19:15。トラム1・2・3号線の「Mozartkreuzung」駅から徒歩3分です。美しいステンドグラスの光を捉えるなら、晴れた日の午前10時頃がおすすめ。ミサの最中は静粛にお願いします。高いところがお好きなら、ドナウ川を一望できる塔に登るガイドツアーにぜひご参加ください。地下墓地(カタコンベ)や、クリスマスシーズンに広場で開催されるマーケットもお見逃しなく。リンツが最も優しさに包まれる、特別なひとときです。”@Ebb99 · 4 months ago