大雁塔(だいがんとう)は、西安市南の大慈恩寺にあります。塔は西安を象徴する建物の1つとなっています。唐の時代、長安(今の西安)に建つ大慈恩寺は、壮大な王室寺院として使われていました。太宗皇帝が生まれたときに、太子李治が母親の文徳皇后を記念して建立した寺院です。中国史で有名な人物の玄奘法師は、仏教修道院の最初の修道院長として奉仕しました。玄奘法師は大慈恩寺で11年間仏教の経典を翻訳し、大雁塔の造営に携わりました。