インペリアルホテル(The Imperial Hotel & Convention Centre Phitsanulok)

ピサヌローク市街地を東西に貫く国道12号線沿いのルアンペー公園の近く（通称、アランニック地区）にある老舗の6階建てホテル。築年数にして30年以上経過したと思われる物件であるため老朽化の跡が随所に見受けられるものの、標準ホテルのセオリーに則った正統派の高級ホテルである。会議場も併設されている広大な敷地は椰子の木に囲まれ都会とは思えない周辺からは独立した閑静な環境である。決して贅を凝らした訳でもないのだがロビー周辺とレストランをはじめとするコモンスペースの造形センスは21世紀においてなお第一級の高級ホテルとして通用する優雅さを保持しているのは流石。また、周辺の椰子の木々とプール・ホテル建屋とのコントラストも美しい。客室も30㎡を超える余裕のある間取りでその客室幅いっぱいに開口する窓からは郊外ののどかな風景を一望にできる。客室内の設備も寝具やカーテン、ビルトイン家具の高級感は際立っており、優雅な雰囲気作りに関しては新興のホテル群とは一線を画している。難点はホテルのロケーションが旧市街エリアの観光スポットから遠く離れるため市内観光目的の滞在には少々不向きであること。逆に、都会に居乍らにしてリゾート気分に浸るには寧ろ素晴らしい環境下にあるとも言える。