部屋に「窓」が無いことに驚いた。個室露天風呂を大々的にうたっているのだが、かってはあっただろう景観を楽しめる窓と空間を全て潰して半露天風呂に改築しているのだ。もちろん温泉が出ているわけではない。ただの風呂である。部屋に風は通せないし朝の陽射しも届かない。夜が明けても部屋は真っ暗である。 部屋には布団が敷きっぱなしだし、椅子の一つも用意されていない。簡単なスツールさえ無い。あるのは薄い木製の座椅子と薄い座布団だけ。場違いで妙にスタイリッシュな電動マッサージ機がデンと置かれていたが、椅子がわりに使用しただけであった。 食事はいま流行りの個室型食事処で、案内の女性は丁寧な物腰で好感が持てたが、空調が暑くて早々に席を立ってしまった。期待したお寿司も鮨飯がイマイチで食べきれず、夜食用に部屋に持ち帰ったが、結局手を付けず仕舞いだった。 朝食も同じ個室であった。案内の男性のマニュアル通りの説明が聞き取りづらく、聞き返したほどだった。しかし、朝食は美味しくいただけた。味噌汁を小型鉄鍋に入れ固形燃料で温め直す必要は無いと思うが…。 はじめての有馬温泉旅行だったが、選んだホテルがイマイチだった…残念。