木立の中の広い芝のドッグランと散歩道がとても良く、宿泊者も少ないせいかとても静かでチェックイン前にドッグランを使用しても良いということで、何度も訪れていた。ただチェックイン前にドッグランを使わせてもらっているということで、なんとなく悪い気になり、ちょっとした手土産を持参するようになった。 ある時、来るつもりで買っていた、丁度手に入れたプレミア缶の菓子が予定より遅れて訪れであったため、賞味期限が間近になっていたのだが、常連と呼ばれるようなこともあり、特別缶だからこそ、賞味期限が近くてもあげたかったので、手渡すときに、その旨を伝え、チェックインを済ませ部屋に行こうとしたら、フロントから姿を消したオーナーが大きな声で「賞味期限切れてるってさ」と聞こえた。 いくら勝手知ったるところで、なんの説明もなく部屋に行き過ごせるだろうが、こっちは客であり、必要のない土産まで毎回もってきて気を使っているのに、ショックを受けた。 子犬の頃は気になることを相談に乗ってもらったりとあったのだが、一気にテンションが下がった。そうすると、今まで良かったと思っていたことも色褪せだした。 オーナーの個性にはもう合わない。 トイレも付いているし洗面もあるし、不足はないが、決して広くはない部屋 家庭料理が良いと思っていた食事には、外食で味わう華や工夫がないなど 食事込みの宿泊費は安く、ドッグランが魅力だったが、人の思いを踏みにじるようなことをされて行きたいとは思わなくなった。