ルーマニア・レテザト山脈 – ピエトレレ山小屋から行くブクラ湖・カールトレッキング。
朝7時10分、10時には晴れるという天気予報を信じて、まだ湿ったブーツのままピエトレレ山小屋(標高1,480m)を出発しました。ピエトレレ渓谷を登るルートは分かりやすいですが、木の根っこが多めです。1時間半から2時間ほどでクルマチュラ・ブクレイに到着すると、まるで円形劇場のように氷河の浸食でできたすり鉢状の地形(カール)が目の前に広がります。カルパティア山脈で最も広い氷河湖であるブクラ湖(標高約2,030m)の絶景は、まさに登り切ったご褒美。ペレアガ峰、ブクラ第1・第2峰、さらに上層のタウル・ポルツィの湖群が取り囲んでいます。私はそこから「湖巡りルート」を歩きました(ブクラ湖→アナ湖→フロリカ湖→ヴィオリカ湖→タウル・アガタット湖→元の場所へ)。距離は約9km、追加の累積標高はプラス400mほど。タウル・ポルツィ湖を見下ろす岩場でのランチ休憩50分を含め、トータルの行動時間は6時間20分でした。
知っておきたい実用的なアドバイス:ピエトレレ山小屋での支払いは現金(ルーマニア・レウ / RON)のみで、クレジットカードは使えません。ドミトリーのベッドが約120RON、朝食が約35RONです。クルニクからピエトレレまでの残り18kmは、かなり荒れた未舗装の林道になります。乾燥した7月ならルノーのクリオでも走破できましたが、雨が降ると泥沼と化します。クマ注意の看板は決して大げさではありません。ベリーの茂みでは10分おきに手を叩いたり声を出したりして対策したおかげで遭遇しませんでしたが、レンジャーによれば実際に目撃情報があるとのこと。レテザト国立公園の入山料は不要ですが、ブクラ湖のレンジャーポスト(9月中旬まで常駐)には簡易トイレと水場があります。さらに上にある湖群は放牧されている牛と水場をシェアすることになるので、ここで水を補充しておくのがベストです。
おすすめの旅程:1日目はクルニクからピエトレレまで車で移動し、山小屋に宿泊。2日目は氷河湖群を巡るループトレッキングをして、再びピエトレレに戻ります。3日目は、もし天候が良ければオプションでペレアガ峰(2,509m)に挑戦するのが良いでしょう。よくある失敗例として、「グラ・アペロールからブクラ湖まで片道3時間の日帰りで行ける」という情報を鵜呑みにする人がいますが、これは間違いです。手前にあるペレギル避難小屋からでさえ、2時間半以上かかります。駆け足で行くのではなく、ピエトレレ山小屋を拠点にしたゆったりとしたループコースとして計画を立てるべきです。また行きたいか?もちろん!ただ、次回は必ずモバイルバッテリーを持参します。クルマチュラを過ぎると、スマホの電波は完全にゼロになるので。