10月の秋雨の中、赤壁を訪れた。長江には薄い霧が漂い、北の武林を望むと、まるで1800年前の古代の戦場にタイムスリップしたような感覚に襲われる。
赤壁岩の上に立ち、流れる川を眺めていると、「大河は東へ流れ、幾千もの英雄を波にさらう。古城の西には、三国志の周瑜の地、赤壁がある」という一節の意味がようやく理解できた。
周瑜の石像が静かに佇み、崖に刻まれた「赤壁」の二文字は時の流れに風化している。川風は、過ぎ去った時代の戦太鼓や帆船の音を運んでくる。
川の向こうには、曹操軍が敗戦後に陣を張り、撤退した武林がある。川の南北には、歴史の流れを形作った炎が燃え盛っている。
古代の石碑、巨大な岩、雄大な長江――ここを訪れることは、単なる観光ではなく、三国時代との出会いとなる。