【2022年最新版】広州の観光ガイドブック

広州市は香港の北西部に位置する湾岸都市です。香港、深セン、珠海、澳門などの大都市で形成される珠江デルタの北部に位置します。中国第三の都市で面積は7435㎢、人口は約1,300万人です。内陸部でありながら、香港から電車で約2時間という地の利を活かした貿易が発達しています。現在は華南地域全体の経済、文化、交通の中心都市として発展しています。

沖縄よりも南に位置し、気候は高温多湿、一年の3分の2は夏です。人々は南国特有のおおらかさを持ち、人種差別や外国人に対する偏見も少ないと言われます。

広州は中国の食の中心と言われ「食は広州にあり」という諺のとおり食の都として知られています。日本に最初に入ってきた中華料理も広東料理と言われています。飲茶の発祥の地も実は香港ではなく広州です。

広州では交通の便が非常に良く、地下鉄やバスの公共交通機関を活用すると良いでしょう。一般道は人々が信号を無視して横断する光景が一般的に見られたり、あまりスムーズではない印象です。

他の中国の都市と比べて食事が大変おいしいです。昔から食の文化が発達していて、「食は広州にあり」という諺があるように、人々の会話もおいしいレストランの話題が多いです。日本食もあちこちで食べることができ、不便に感じないでしょう。

空気も北京などと比べて綺麗で、また親日家の人も多く訪れて不安に感じることは少ないでしょう。

日本からの国際便の発着は広州白雲国際空港となります。JAL便はターミナル2の発着、ANA便はターミナル1の発着です。中国南方航空のハブ空港のため、出国審査、セキュリティーチェックなどの窓口が多く開いており審査は比較的スムーズにいくと評判です。中国南方航空のVIPラウンジのほか、JAL、ANA便の利用者向けのラウンジがあります。とても広い敷地ですが、それに比較して免税店やレストランの数はそれほど多くありません。空港から広州中心部までは地下鉄で一時間程度です。

中国への入国審査時はパスポートと入国カードの提示が必要です。また、日本国籍の場合16日以上の滞在の場合は併せて入国ビザが必要になります。言語は従来広東語がメインでしたが、他省からの移住者の増加によって標準語しか話せない人が急増しています。日本との時差は1時間で日本の方が1時間進んでいます。

広州市内では路線バス、地下鉄、観光バス、水上バスなどの交通手段があります。バスは広州市内の広域に路線網がカバーされています。料金はどこまで乗っても一律2元です。地下鉄は最も広範囲で路線網が発達しています。中心部のホテルの近隣駅から様々な路線へアクセスが可能です。料金は2元～17元で移動する距離によって異なります。水上バスでは川沿いの名所をカバーしています。料金は2元です。全ての交通機関で交通カード「羊城通」に対応しています。またアリペイ、WeChatなど中国のモバイルペイにも対応しています。

広州は一年中ほぼ夏のため、冷房以外のエアコンがついているホテルが少ないです。そのため12月など冬に訪れると室内でもとても寒いので注意が必要です。8月9月は台風シーズンですので避けると良いでしょう。

日本と広州の時差は一時間で日本の方が一時間早いです。日の出日の入りの時刻も日本とあまり変わらず、生活リズムが崩れる心配はありません。地域的に外地からの移住が多く、住む人々は気さくで寛容と言われています。

広州の観光スポットの中で代表的なものとして挙げられるのが広州塔、広州長隆野生動物世界、珠光ナイトクルーズです。

広州塔は600メートルの高さを誇る世界有数のテレビ塔です。屋外展望台からの景色だけでなく、32階から64階までつながる空中回路や世界一高い場所にあるフリーフォールと観覧車などのアトラクションも目白押しです。

広州長隆野生動物世界では近距離で動物を見ることができます。サファリゾーンと動物園ゾーンがあり珍しいホワイトタイガーを見ることができます。

珠光ナイトクルーズでは派手な電飾の船で、豪華な夜景が楽しめます。広州タワーを始め、各橋もライトアップされとても綺麗です。

広州といえば食文化が多様なことで有名ですが、やはりその中でも飲茶です。様々な店がある中で広州酒家、数十店舗を構える点都徳などが有名です。

食にうるさい広州人がおすすめするのが湯（スープ）です。広東料理屋に行ったらまず「老火例湯（本日のスープ）」を頼むのがおすすめです。

世界中どこにでもあるスターバックスですが、スターバックス (沙面店)はその立地と雰囲気から普段と違った珈琲を楽しめるでしょう。

上下九歩行街では卸市場より安い服、靴、銀製品などのお店が立ち並んでおり、若者で賑わっています。ショッピング自体を楽しむと同時に広州の市井文化を体験することもできます。

北京路歩行街は広州の中心部を通るにぎやかな商店街です。ブティック、宝飾店、書店、スーパーマーケットなど様々な店が軒を連ねています。値段交渉をしてショッピングを楽しむというのが広州の文化です。色々な店に入って楽しみましょう。

広州は街中至る所に公安がいて、治安が良く守られています。また、公共交通を利用する際も荷物チェックなど厳しく監視されていて、安心して利用できます。