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（写真：TABITABI郡上）

■令和7年（2025年）の郡上おどり日程

7月12日（土）〜9月6日（土）
（お盆の徹夜おどりは、8月13、14、15、16日の4日間）

■おどり時間

平日・日曜日　午後8時~午後10時30分
土曜日　午後8時~午後11時※コンクール中は出場者のみのおどり時間です

(一般の方はコンクール終了後から踊れます)

会場：岐阜県郡上市八幡町市街地

​毎日の会場はイベント内容によって異なります。詳細な情報については、以下の表を参照してください。

（写真：TABITABI郡上）

車で来場される方も多くなると思われますが、郡上八幡周辺に無料の駐車場はあるのでしょうか？詳しくは以下の表をご覧ください。

（写真：郡上八幡日和）

郡上徹夜踊りは、8 月 13 日から 16 日までの 4 日間に行われる郡上おどりの華で、日本三大盆踊りの一つとして高く評価されています。1996 年には全 10 曲が国重要無形民俗文化財に指定され、2022 年には「風流踊」の一員としてユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、その価値は国内外で認められています。​

この期間、毎晩 20 時から翌朝 5 時まで約 9 時間にわたり、踊りがノンストップで続きます。最大の魅力は「誰でも気軽に参加できる」ことで、服装も自由で特別な準備は不要。簡単な手足の動きから始まり、三味線・太鼓・笛・唄囃子のリズムに合わせて自然と踊れるようになるのが特徴です。大きな輪に入って一緒に踊ると、その熱気に夢中になること間違いなしです。​

7 月から 9 月のシーズン中には約 30 万人が訪れ、リピーターも多いこの祭り。徹夜踊りの期間には、普段は静かな城下町が人で溢れ、街全体がまるでディスコのような熱い雰囲気に包まれます。踊らずとも見ているだけでも楽しめるほか、缶ビールを片手にその空気を満喫するのも醍醐味の一つ。特に夜が明ける頃は、おどり場が神聖な雰囲気に包まれ、一生忘れられない特別な瞬間を味わえます。

会場は岐阜県郡上市八幡町市街地で、期間中は複数の臨時駐車場が設置されます。ただし混雑が激しいため、駐車場の位置や利用方法は事前に公式サイトなどで確認することを推奨します。

（写真：TABITABI郡上）

（写真：TABITABI郡上）

郡上踊りでは、郡上節を演奏する囃子一団の乗る屋形を中心に、自由に輪を作って踊ります。基本的には時計回りに周回することが多いですが、曲によっては反時計回りの場合もあります。会場が街路のときは輪が必ずしも円形になるとは限らず、場所に合わせて形が変化することが特徴です。​

曲ごとにそれぞれの定型がありますが、振り付けの基本は簡素なので、初心者や観光客でも見様見真似で踊れるようになります。服装は男女とも浴衣に下駄が標準的ですが、必ずしもそれにこだわる必要はありません。​

踊りへの参加は完全に自由で、いつでも飛び入ったり、途中で離脱したりしても問題ありません。通常、会場では見物人よりも踊り手の方が圧倒的に多く、みんなで一体となってリズムに乗る楽しさが味わえます。

郡上踊りの起源は、中世の「念仏踊り」や「風流踊り」に由来するとされ、江戸時代には藩主の励ましで発展しました。当時、盂蘭盆期間に徹夜で行われる風習があり、武士や町人が禁令をまかり通って参加するほど人気でした。​

明治期には一度禁令が出ましたが、大正 11 年（1922 年）に「郡上舞保存会」が設立され、伝統が守られるようになります。昭和期には東京や名古屋で公演され、全国的に知名度が高まりました。​

戦後も活動を続け、1990 年には初の海外公演を実施。1996 年に全 10 曲が国重要無形民俗文化財に指定され、2022 年には「風流踊」の一員としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。近年はコロナの影響で一時中止されましたが、2022 年に保存会設立 100 周年を記念するなど、伝統を継承し続けています。​

祭りの盛り上がりを高めるのが屋台の存在です。特におどり発祥祭や徹夜おどりの期間は、複数の屋台が並び、色とりどりの提灯が明かりを灯す中、賑やかな風景が広がります。​

屋台では、郡上八幡ならではのグルメが満載。天然鮎の塩焼きはメディアでも話題の郷土料理、「鶏ちゃん」は地元で愛される家庭の味です。さらに SNS で人気の漬物ステーキ、暑い夏にぴったりのたい焼きパフェ、昭和から続く「めいほうジェラート」やみたらし団子など、郷土料理からスイーツまで豊富なメニューが楽しめます。浴衣を着て屋台を巡れば、夏の祭りらしい満足感が得られること間違いなしです。

（写真：TABITABI郡上）

♦日程別の混雑度：

お盆期間は、多くの人々が旅行に出かける時期です。特に徹夜おどりが行われる 4 日間は人流のピークとなる見込みですので、事前にしっかりと計画を立てておくようにしてください。

■日付を選ぶ：徹夜おどりの 4 日間以外、特に 7 月中旬や 9 月初めは比較的人が少ないため、この時期に訪れるとゆっくり楽しめます。​

■時間を調整する：徹夜おどりに参加する場合は、開場の 20 時よりも早めの午後から会場周辺に到着し、屋台で食事をしながら雰囲気を楽しむのがおすすめです。早朝の 5 時頃も混雑が和らぐ傾向があります。​

■ルートを変える：中心エリアよりも東川辺・橋元地区や西町地区の小路沿いを巡ると、地元の踊り手の様子を近くで見られることが多く、人混みも少ないです。​

■浴衣レンタルは事前予約：郡上八幡市街で浴衣をレンタルする場合は、混雑期間中は必ず事前に予約してください。更衣室の場所も事前に確認しておくと、スムーズに準備ができます。

1. やなか水のこみち

人気のフォトスポットとして知られ、周囲の緑と水辺が映える景色の中で、遠くから踊りの音が聞こえてくるのが魅力です。浴衣を着て散策すると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。​

2. いがわ小径

鯉が泳ぐ美しい用水路沿いの小径は、観光客が少なく静かな場所です。ここからは近くで踊る人々の様子をゆっくりと眺められ、水のせせらぎと三味線の音が調和する風景が楽しめます。​

　　3. 慈恩禅寺付近

静寂の中に滝の音が響く寺院周辺は、喧騒から逃れてゆっくり鑑賞するのに最適です。時折聞こえてくる踊りのリズムが、自然の音と混ざり合う独特の体験ができます。​

（写真：TABITABI郡上）

　　4. 郡上八幡城周辺

城下町のシンボルである城の周辺は、高台から祭りの様子を広く見渡せる穴場です。古い町並みに囲まれた雰囲気の中で、踊りの輪が広がる様子を俯瞰できます。​

（写真：TABITABI郡上）

5. 吉田川沿岸

圧巻の透明度を誇る吉田川の沿岸では、夜の提灯の明かりが水面に映る絶景を楽しめます。橋の上から眺めると、踊り手たちの動きと川の流れが一体となった美しいシーンが展開されます。​

（写真：TABITABI郡上）