中国の神秘の湖、九寨溝・黄龍旅行記と実際に起こったトラブルの注意点

目次
- 中国の世界遺産 九寨溝と黄龍
- 九寨溝
- 黄龍
- 実録!九寨溝旅行
- 出発準備。中国の有人と連絡が取れない
- 飛行機で九寨溝空港へ
- 九寨溝空港から黄龍へ
- 第1の秘境、黄龍へ
- 黄龍から九寨溝へ、そのとき悲劇が私たちを襲った
- 第2の秘境、九寨溝へ
- 九寨溝の混雑具合について
- 3日目、九寨溝周辺と吸い込まれるクレジットカード
- 3泊目はユースホステル「アンジェリーホテル」に宿泊
- 帰国便は濃霧による大幅遅延と歓声
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中国四川省北部、標高3000mを超える山奥に九寨溝と黄龍という美しい湖があります。
本記事ではユネスコ世界遺産にも登録されているこれらの湖についての紹介と、観光する際の注意点を私の旅行記と共に紹介します。
標高3000m超えの山奥の九寨溝自然保護区には、大小100あまりの湖があります。石灰岩の成分を含む非常に透明度の高いこの湖は日光の入り方によって様々な景観を織り成します。
九寨溝は2017年の大地震で被害を受け、閉鎖されていました。
しかしそれから2年かけて観光地区の8割を復旧させ、観光客の受け入れを再開させているようです。


自然保護区内は奥行き30kmと非常に長い為、湖間は園内バスでの移動です。遊歩道も完備しているのでじっくり見たい湖近くのバス停で降りて歩いて回るというのが主な観光方法になります。
九寨溝自然保護区の周囲には宿泊地やお店が広がっています。もう一つの世界遺産「黄龍」周辺にはホテルは数件しかなくお店もほとんどないため、九寨溝・黄龍の観光をするなら九寨溝自然保護区域近くにホテルを取ることになると思います。
九寨溝から100km北に位置する黄龍風景区にも珍しい湖が広がっています。ここも世界遺産登録地です。
風景区内は歩きやすい遊歩道が整備されており、入口から一番の見どころ「五彩池」までの往復で4時間程度、五彩池は標高3500m超えの場所にあります。標高3500m超えと言ったら富士山9合目に匹敵する高さです。軽いハイキング気分で行くと酷い目にあいます。
しかし頑張って歩いた先にはこんな素晴らしい風景が!!

ちなみに山頂付近までロープウェイも出ています。私たちは「行き:ロープウェイ」「帰り:徒歩」としました。それでもじっくり見ながら歩くと2時間以上かかりました。
私が九寨溝・黄龍に行った際の様子を紹介します。中国駐在中の友人と九寨溝空港で落ち合い、それから2人で黄龍→九寨溝と観光しました。
友人とは九寨溝空港で待ち合わせ、ホテルは私が取るという話で予定を組んでいました。
しかし、出発の2週間前くらいから友人と連絡が取れなくなってしまいます。
電話はつながらないし、メールも返信がなくなりました。
友人と連絡が取れなくても旅行の日はやってきます。
とにかく行ってしまえば会えるだろうと思って飛行機に乗りました。
このときは中国東方航空で行きました。
行きは成田から計15時間30分かけていきました(帰りは10時間45分)
乗り継ぎの成都空港には深夜1時ごろに着き、朝6時半のフライトまで空港内の椅子で寝ていました。
そして翌朝、第1のトラブルが発生。
もともとは私が7時25分に九寨溝空港に着き、その30分後に友人を乗せた便が到着して合流という予定でした。
ところが私の乗る便が1時間30分遅延します。
その結果、本来私が先に着いて友人を迎えるはずが、友人が先に着いて1時間私を待つことになりました。
お互いにだいたいの到着時間しか知らなかった為、友人は私がどの便でくるのか、ましてや自分より遅くに来るなんて知りません。
メールを送ろうにもなぜか空港のWi-fiにつながらず、
どうか九寨溝空港で待っていて欲しい、そう思いながら遅延した飛行機に乗りました。
予定から1時間半遅れてようやく九寨溝空港に到着。
しかしロビーに友人の姿は見えませんでした…
先にホテルへ行ったのかも知れない。。。いや、そもそも彼は本当にここにきているのだろうか?
そんな不安をかかえてトボトボと出口に向かいいながら、ふと右側を見ると

ガラスの壁の先(出発ロビー)に友人の姿が!!
お互いすぐに気づき、それぞれ出発・到着ロビーから飛び出しました。そして建物の外での感動の再会。今でもこの時の感動は忘れられません。
無事合流することができた私たちでしたが、残念ながら予定していた黄龍行きのバスには間に合わず。仕方なくタクシーを捕まえようとしていたところ、同じ状況の中国人旅行者の方がいました。その方は李さんと言う方で、大学の教授さんらしく英語もペラペラ。
結局李さんと相乗りして黄龍へ行くことにしました。有名な観光地ではありますが、山奥ということもありバス乗り場の方にもタクシーの方にも英語は通じ無かったので、中国語も英語も喋れる李さんの存在はありがたかったです。
道中こんな光景も

空港から黄龍へはタクシーで約1時間半でつきます。私たちは観光後も同じタクシーで九寨溝まで連れて行ってもらうという話をしていたので、貴重品だけ持って衣類等はタクシーに預けました。

黄龍は遊歩道がしっかり整備されているためかなり歩きやすいです。
大自然がきれい、水もきれい。


ただし高地で長時間歩くためしんどいです。李さんは普段から山登りをするらしく余裕そうでした(^^;
しばらく歩くとガイドブックでよく見る形の湖が現れます。

そしてついにたどり着きました、絶景スポット!



同じ湖なのに場所によって色が違います。形といい色合いといい神秘的です!
すごく疲れましたが素晴らしい光景が見れて大満足です。
絶景スポット~帰り道はかなりの混雑っぷりでした。
黄龍の絶景を堪能し、九寨溝へ向かう3人。
黄龍から九寨溝へはタクシーで約2時間半ほどかかります。
疲れきった私たちはタクシーに乗り込むとすぐに眠りにつきました。
しばらくして目を覚ますと何もない山道で大渋滞に。
どうやら先の方で事故があったようです。
更にしばらくすると友人が車から降りて嘔吐しました。
私は鼻血がでました。
このとき私たちは高山病にかかっていたのです…
事故渋滞に高山病で嘔吐・鼻血...ひどい状況でした。。。
なぜ私達は中国の山奥でこんな目にあっているのだろうか...
完全に準備不足と高地を舐めていたからです。
それから更に数時間かけ、ようやく九寨溝につきました。
そこで李さんと別れ、それぞれのホテルに向かいました。
既に夕飯の時間でお腹は空いているけど気持ちが悪い。
さすがに中華を食べるきにもなれず、近くのお店でフルーツを購入して食べました。この日はそのまま寝ました。
しかし、数時間で2人とも回復(笑)
それから深夜までお互いの近況などを語り合いました。
ちなみに泊まったホテルはシェラトン九寨溝リゾートホテルです。
立地・部屋・スタッフ・朝食と大満足のクオリティでした。

旅行2日目。
すっかり元気になった私たちは、朝食のビュッフェをモリモリ食べて出かける準備をします。
この日の目的地は九寨溝自然保護区です。
9時前に九寨溝のエントランスについたときには既にかなりの人がいましたが、チケット売り場では思ったほど待ちませんでした(30分程度)。
園内バスにも行列ができていましが、次から次とバスがやってくるのでこちらも思ったほど時間はかからず。

ただし昼ごろにはいたるところで大行列ができていたので早朝がおすすめです。
特に夏場は山奥といえど暑いですからね(^^;
園内は基本的にバス移動なので乗ってしまえば目的の湖までは楽チンでした。




九寨溝の混雑具合について他の方のブログを見ると、
「チケット売り場で1時間以上並んだ。バスも満員ばかりで全然乗れなかった」
と言う人と
「思ったより並ぶ時間が短かった。バスは満員だが次から次にくる為すぐ乗れた」
と意見が分かれています。
個人で九寨溝に行く場合は次の2点を意識するとよいと思います。
観光最終日。友人が先にこの日の夜の便で帰るので、午後まで街を散策することにしました。
食べ歩きしたりカフェに寄ったり。
「現金減ってきたからお金おろしてくるか」
そう思ってATMでお金を引き出そうとしていると…
「カードが吸い込まれた…」
海外のATMあるあるらしいのですが、カードを入れたまま一定時間放置すると吸い込まれることがあるようです。

ATMの横に緊急用の電話が付いていたので、それに電話して係りの人に来てもらいました。
戻ってきてよかったです。
友人を見送ったあとは、アンジェリーホテルというユースホテステルに移動しました。
6人部屋だけど1泊1200円と格安でした。
スタッフの方は英語も話せて、翌日早朝のタクシーの手配もしてくれました。
また、多少汚いですが各部屋にシャワーも完備。
帰国のフライトは朝9時の便だったので、九寨溝から空港までのタクシー移動も早朝のため全く渋滞せずに行けました。
【帰りのフライト(遅延時間含まず)】
九寨溝09:10 → 上海12:10(3時間)
乗継5時間20分
上海17:30 → 成田20:55(2時間25分)
午前7時
予定通り空港に到着。
しかし、濃霧の影響でまだこの日の始発便も飛んでいませんでした。
そうこうしているうちに刻々と時間が過ぎて行きます。
空港(航空会社?)からパンの差し入れが配られました。
「上海の乗継時間は5時間。
このまま乗り継ぎできなかったらどうしよう…」
そして午前10時前
この日の始発便が約5時間遅れでついに飛び立ち、始発が飛び立つと同時に空港中から歓声と拍手が起こりました。
それから着々と飛行機は飛び立ち、私の便も4時間遅れくらいで飛び立ちました。
機内でCAさんに「乗継に間に合わないかも」も伝えると、「上海に着いたら空港のスタッフが待ってるからついて行って」と教えてくれました。
時間ギリギリでしたが、スタッフさんが従業員用の通路(?)を使って乗継の飛行機まで連れて行ってくれて間に合いました。ありがとう!
こうして今回の旅行も無事に終えることができたのでした。
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