倉敷の伝統的な趣きと現代性が絶妙に調和した素晴らしいお宿。 築100年以上の歴史を感じさせつつ、SIMPLICITYの洗練された内装や現代作家さんの器、オリジナルの照明や座椅子など、全てが質の高い空間でした。(全部欲しくなりました) 待合室にある、貴重な本をお部屋でゆっくり読めるのも嬉しい。 (河井寛次郎の仕事や、工芸青花の本から料理の本まで…!) 美観地区の穏やかな空気感が宿にも流れています。 日中の柔らかな光はもちろん、夜の障子越しに映るサルスベリの枝葉の影は息をのむ美しさ。 食事は岡山の旬の食材が中心。 特に熟成されたお刺身とシェフお手製のオリジナルのお塩が感動的な美味しさでした。 器も美しいです。陶工房斿さんの備前焼きの器や湯呑みは、土の質感やフォルムが素敵。 ヤマノネ硝子さんの高台付きのグラスは、繊細なゆらぎと口当たりの薄さが魅力で思わず購入しました。 スタッフの方の細やかな心遣いも印象的で、自分の名前と同じ倉敷の酒蔵のお話をしたところ、夕食時にその酒蔵の日本酒を一杯サービスしていただくという温かなサプライズも。 季節を変えてまた必ず訪れたい場所です。