
歴史遺産や美しい自然が魅力のセルビア。そんなセルビアに行ってみたいけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。
この記事では、2024年最新のセルビアの治安情報をまとめました。観光の際の安全対策や危険エリアなどを解説するので、セルビアへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【セルビアでトラブルに遭った際の緊急連絡先】
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 192 |
| 消防 | 193 |
| 救急 | 194 |
| 在セルビア日本国大使館 | (市外局番011)301-2800 |
【最新情報】現在のセルビアの治安

セルビアは、日本政府による危険情報が発出されていないことから、治安はヨーロッパの中では比較的安定していると言えます。現在南部地域では難民が滞留しているものの、不法越境支援を行う組織犯罪集団による活動が主流になり、一般市民や観光客にとっての危険性は低下しています。
セルビアへの旅行を予定している人は、民族間の緊張が残る地域では注意が必要です。
治安が良くても注意!セルビアで観光客が注意したいエリア

コソボ東部との国境
セルビア南部に位置するコソボ東部との国境に近いメドベジャ市、ブヤノバツ市、プレシェボ市では、民族間の緊張が続いています。この地域では多くのアルバニア系住民が住んでおり、時折衝突が生じることがあります。2013年にはプレシェボ市でアルバニア系兵士の鎮魂碑の建立を巡る対立が発生し、一時的に治安が不安定になりました。
最近10年間は、目立った対立や一般市民が巻き込まれる大規模な事件は起きていませんが、この地域への滞在を考えている方は注意が必要です。
旧市街・新市街
セルビアでは観光客を狙ったスリなどの窃盗被害も報告されています。特に首都・ベオグラードの旧市街にあるカレメグダン公園やクネズミハイロ通り、新市街のウシュチェショッピングセンター付近、また市内のバスやトラムでは貴重品の管理に注意が必要です。
旧市街では抗議集会も頻繁に行われていますが、現在のところ参加者が暴徒化する事例は見られていません。しかし万が一集会に出くわした場合には、安全のため不用意に近づかないようにしてください。
治安が良くても油断は禁物!セルビアで警戒するべき犯罪とその対策

窃盗(スリやひったくりなど)
スリやひったくりなどの窃盗は、日本人観光客が特に気を付けたい犯罪のひとつです。実際にあった邦人被害として、子どもたちに囲まれた際にカバンを開けられ、財布や旅券を盗まれる事例などが挙げられます。
窃盗を防ぐためには、周囲に注意を払い、特に人混みでは所持品をしっかり管理することが重要です。また、バックやカバンのファスナーは常に閉めておくよう心がけましょう。
ぼったくりタクシー
首都であるベオグラードでは、観光客を狙ったぼったくりタクシーが頻繁に見られます。不当に高額な料金を請求されることがあるため、タクシー利用の際はホテルやレストランで配車してもらうのが最も安全です。乗車前にはナンバープレートの末尾が「TX」となっているか確認し、車内に料金メーターがない場合はそのタクシーを避けることをおすすめします。
セルビアの緊急連絡先

万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはセルビア現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 192 |
| 消防 | 193 |
| 救急 | 194 |
在セルビア日本国大使館
| 電話番号 | 住所 |
| (市外局番011)301-2800 | Ulica Tresnjinog Cveta 13,Novi Beograd, 11070 Republika Srbija |
セルビアに安心して渡航するための準備

比較的治安が良いとされているセルビアですが、渡航する場合は万が一の時のための準備をしましょう。ここでは、セルビアで安全を守るための登録やアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険
セルビアへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.たびれじ
セルビア渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
3.パスポートのコピーや連絡先のメモ
セルビアでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
4.インターネット接続できるデバイス
セルビアでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にセルビアでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
セルビアの基本情報

| 基本情報 | |
| 首都 | ベオグラード |
| 人口 | 約660万人 |
| 公用語 | セルビア語 |
| 宗教 | セルビア正教、カトリックなど |
| 通貨 | セルビア・ディナール |
| 政体 | 共和制 |
セルビアの治安についてよくある質問

-
セルビアは安全ですか?
一般的には安全ですが、観光地では窃盗やスリに注意が必要です。
-
どの地域で気をつけるべきですか?
観光地では、ベオグラードの旧市街や新市街周辺は注意が必要です。
-
夜間の外出は安全ですか?
夜間は人通りの少ない場所を避け、できるだけ明るい通りを歩くことをおすすめします。
-
女性1人旅は安全ですか?
女性1人旅では、特に夜間の行動には十分な注意が必要です。
そのほかのヨーロッパ旅行に関する役立つ記事はこちら
ヨーロッパeSIMの使い方はかんたん!初心者でもすぐに設定できる
セルビアへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

セルビアはヨーロッパのなかでも比較的治安が良いとされていますが、首都・ベオグラードをはじめ特定の地域やスポットでは治安が悪い場所も存在します。観光地でもスリや窃盗などさまざまな犯罪が発生しているので、滞在中は十分に気を付けましょう。
セルビアの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

