湖南八面山:雲海と星空を夢に見る3日間
八面山のヘアピンカーブを自家用車で登って初めて、「湘西の屋根」の凄さがわかる——1.5時間の山道は酔いそうになるが、標高1400メートルの台地に出ると、一瞬で目の前の「空中の草原」に驚かされる。緑の草は地平線まで広がり、牛や羊が山中に散らばっている。沈从文が言った「別の国」という表現は本当に嘘ではなかった。
山頂の民宿は大正解!窓を開けると雲海が渦巻き、朝5時に光に起こされる。雲霧が足元を速く流れていくので、ここが「空中に浮かぶオアシス」と言われるのも納得だ。運動靴に履き替えて燕子洞へ。崖の上にある4つの洞窟は緑陰に隠れており、洞内には土匪が火薬を煉っていた窯が残っている。手彫りの文字に触れると、まるで古い映画『烏龍山剿匪記』の脚本をめくっているようだ。
食事はすべて山の味!農家の食堂の腊肉と蕨菜の炒め物は皿を舐めたくなるほど香ばしい。燻製の腊肉の油の香りが鼻を突き、蕨菜は噛むとパリッと音がする。夕方は「雲の上の海岸」で串焼きを楽しみ、店主が言うにはこの平らな草地は実は氷河の遺跡だ。見上げると天の川がゆっくりと広がり、ガイドがさそり座を指して星座を説明する。風には焼きトウモロコシの甘い香りが漂う。
2日目は土家族の兄さんと古い塩の道を歩く。石段には馬の蹄の跡が残っている。自然にできた橋はとても不思議で、天然の石橋の下は深い淵。見上げると「品」字型の天窓があり、陽光が降り注いでまるで砕けた金のようだ。下山前に野生の蜂蜜を一瓶買った。店主はこれを「不老泉」の水で作ったと言い、とろりとして糸を引くほどだ。
いくつか実用的な注意点:自家用車は必ずゆっくり運転し、すれ違う時は広い場所を探すこと。山頂の紫外線は強烈なので、サングラスと帽子は必須。夏でも薄手の上着を持っていくこと。夜に山風を浴びながら火鍋を食べる時、上着を羽織らないと寒い。
去る時に振り返ると、雲霧がまた山頂を覆い始めていた。ここには混雑した観光客はいなく、草原を風が通り抜ける音と星空の下で揺れる焚き火の音だけがある——これこそが本当の「都会からの逃避」だ。