成都の武侯祠

武侯祠とはもともと劉備の惠陵の隣にある、諸葛亮を祀る祠堂を指していましたが、明清の両代を通じて絶えず修繕と統合が行われ、最終的には漢の昭烈廟、武侯祠、惠陵、三義廟の4部分からなる建築群となり、成都武侯祠博物館の文化遺産保護区に属しています。これは歴史上初めて成都の三国時代の歴史文化遺跡を統合したものです。武侯祠は四川省成都市武侯区武侯祠大街231号に位置し、蜀漢の章武元年（221年）に創建され、敷地面積は15万平方メートルに及びます。これは民衆が蜀漢の丞相諸葛亮の「鞠躬尽瘁、死而後已」の精神を肯定し称賛するための場所であり、成都武侯祠博物館の文化遺産保護区に属しています。史書には次のように記されています：章武三年（223年）「先主が永安宮で崩御……五月、梓宮が永安から成都に戻り、諡は昭烈皇帝とされた。秋の八月に惠陵に葬られた。」とあります。漢の制度によれば、宗廟の外には原廟があり、それが漢の昭烈廟です。諸葛亮が亡くなって二十九年後、後主は群臣の建議に従い、「景耀六年の春、沔陽に諸葛亮のための廟を建てるよう詔を出した。」沔陽は現在の勉県であり、三国時代には劉備の陵廟と諸葛亮の廟宇がそれぞれ成都と陝西にあったことを示しています。