新都東漢墓。

新都桂湖公園の桂湖碑林を見学する際、建物の一番奥に新都東漢墓の復元展示があります。これは9つの墓室と1つの墓道からなる大規模な漢代の墓で、新都清白郷で発掘された漢墓の資料をもとに復元展示されています。墓全体は前室、中堂、後室の3部分に分かれており、各墓室には側室があり、アーチ型の門で連結されています。墓の入り口は両開きの石門で、天井はアーチ型になっています。墓壁は長方形の模様のある煉瓦で平積みされ、中央には50枚以上の浅浮き彫りの画像煉瓦がはめ込まれています。墓室の最高部は3メートルに達し、面積は約100平方メートルです。墓室には石棺や陶器、石器などが展示され、漢代の埋葬制度を再現しています。 漢代の画像煉瓦は中国の出土文化財の中でも貴重なもののひとつで、新都はその主要な出土地です。漢代は社会経済が発達し、彫刻芸術もかなりの水準に達していました。画像煉瓦には漢代の政治・軍事、農業生産、生活習慣、文化芸術、神話伝説などが生き生きと表現されています。この展示室の一部の展示品は海外でも展示されたことがあります。