広州の沙面

沙面は、かつて拾翠洲と呼ばれ、珠江の堆積によって形成された砂州で、その名の通り沙面と名付けられ、面積は0.3平方キロメートルです。沙面は宋、元、明、清の時代には国内外の通商の要衝として、また観光地として栄えました。アヘン戦争後、清の咸豊11年（1861年）に英国とフランスの租界になりました。沙面は広州の重要な商埠であり、100年以上の歴史を経て、10カ国以上が沙面に領事館を設置し、9つの外国銀行と40以上の洋行が沙面で営業し、粤海関会所、広州クラブなどが沙面に相次いで設立されました。沙面は広州の近代史の変遷を見届け、孫文、周恩来といった偉人の足跡を残し、中国の近代史と租界史の縮図となっています。沙面島にはヨーロッパ風の建築があり、独特の屋外建築「博物館」となっています。