一生で一度しか参拝できない孔子廟（二）

孔子廟は、歴代の封建王朝が孔子を祭る場所で、一人一生で孔子廟に一度しか行けないと言われています。 前の記事では孔子廟の一、二、三進院を紹介しましたが、この記事では孔子廟の四、五、六進院を紹介します 四進院：大中門から同文門の前までが第四進院です。 同文門は孔子廟の第五の門で、元々は宋代の孔子廟の正門で、北宋初期に建てられ、元々は三間で、明の時代に五間に拡張され、初めて「参同門」と名付けられ、清の雍正七年（1729年）に「同文門」と命名されました。同文門は五間三門で、院内に独立しており、周囲には壁がありません。 五進院：同文門から奎文閣の前までが第五進院です。 奎文閣は同文門と大成門の間に位置し、御赐の書籍を保存し、祭りの準備をする場所です。北宋時代に建てられました。 十三碑亭は奎文閣の後院、大成門の前にあり、院内には南八北五の二行に並ぶ碑亭があり、亭内には歴代皇帝の御制碑刻が保存されており、多くは孔子の加封、祭廟修廟の銘録で、通称御碑亭と呼ばれています。唐、宋、金、元、明、清からの漢満蒙文の碑刻53通が保存されています。 六進院：奎文閣から大成門までが第六進院です。 大成門は孔子廟の第七の門で、元々は儀門と呼ばれ、宋初には殿庭門と呼ばれ、崇寧三年（1104年）に大成門と名付けられました。大成門の前後には十二本の石柱があり、明間の前後には四本の柱があり、高浮彫の二龍戯珠があります。 大成門は大典の時だけ開かれ、通常の出入りは「金声」、「玉振」の二つの掖門が設けられています。東側の門の中には「先師手植桧」と「孔子手植桧賛」の碑があります。 杏壇は大成殿の前の通路の真ん中にあり、孔子がここで講義をしたと伝えられています。杏壇は、宋以前は大成殿の基地で、孔子の四十五代目の孫である孔道辅が孔子廟を修復した際に、正殿を後ろに移し、地面を除いて壇を作り、杏を植えて「杏壇」と名付けました。天聖二年（1024年）に旧殿の基地を除いて壇を作り、杏を植えて「杏壇」と名付けました。