浙江省蘭渓市長楽村にある金大宗祠

長楽金大宗祠は蘭渓市諸葛鎮長楽村古驛東路30号に位置し、平面は回字形構造で、南向きに建てられており、面積は1570平方メートルで、明末期の建築物です。 金大宗祠の正面は玄関ホールで、中に入ると中庭があり、中央には独立した中堂があり、奥は寝室で、左右にはそれぞれ7部屋の偏屋があります。玄関ホールは幅5部屋分で、中央に門があり、門の両側には精巧な彫刻が施された青石の抱鼓石が1つずつ、左右にそれぞれ3部屋の平屋があります。各部屋の梁架は交換されており、後方の軒柱は青石の角柱を使用し、柱礎はありません。中堂は幅5部屋分で、周囲に回廊があり、単檐歇山頂です。明間は5架梁で前後に二重の歩廊があり、月梁造りです。明間の4本の金柱にはそれぞれ柏、梓、桐、椿の木が使用されており、「百子同春」（多くの子供が一緒に春を迎える）という意味が込められています。木材は太く、1人では抱えきれません。次間は抬梁式と穿斗式を組み合わせた月梁造りです。各柱の柱頭には坐斗が置かれています。明間は単檐牌楼式で、翼角が反り上がり、斗拱で軒楼を支えています。前方の額枋はすべて月梁を使用しています。門楼の上には「百世瞻依」（永遠に仰ぎ見る）と書かれた横額が掲げられています。回廊には平棋が敷かれ、全部で16本の青石の角柱があり、柱頭には坐斗が置かれ、四方には柱礎があります。東西の両廊庑は4柱3架梁で前後に単歩廊があり、西側の廊庑はすでに倒壊しており、後方の軒の外壁のみが残っています。寝室は7部屋分で、梁架は交換されています。前方の軒柱は青石の角柱で、柱礎はありません。三合土の地面で、硬山頂です。 この建築物は規模が大きく、使用されている木材も太く、この村の主要な建築物であり、高い文物価値を持っています。全国重点文物保護単位に指定されています。