リストヴャンカ、アザラシ、そしてタリツ木造の村

リストヴャンカはもともと宿駅として始まり、現在では小さな町に発展しています。リストヴャンカの主要な構成は、湖沿いの「ゴーリキー大通り」で繋がれた5つの山谷にある住宅地です。町には多くの民宿や旅館があり、湖畔の魚市場ではバイカル湖の特産であるオムリ魚を食べることができます。町で最も大きな住宅地の一番奥には犬ぞりの基地があり、私たちは前回ここでアドレナリンを燃やしました。 イルクーツクからリストヴャンカへは1時間ちょっとで行けます。湖畔へと続くこの道路はシベリアの針葉樹林の間を抜けており、いくつかの区間では勾配が非常に大きく、道路はまるで色とりどりのリボンのように広がっており、景色がとても良いです。途中にはタリツ木造の村があり、これはかつてイルクーツク貯水池を建設する際に移転してきた木造の古い建物が集まってできたものです。各木造家屋は小さな博物館となっており、17世紀に建てられた木造の城や小さな教会もあり、シベリアの特色が感じられます。入場料はたったの150ルーブル/人で、駐車料金は別途50ルーブルと非常に安いです。 もう一つ訪れる価値があるのは、伝説のバイカル湖のアザラシを見ることができるバイカル湖博物館です。博物館はアンガラ川とバイカル湖が交わる場所にあり、リストヴャンカから非常に近いです。バイカル湖の科学調査成果が多く展示されており、最も魅力的なのは丸々としたバイカル湖のアザラシです。これは淡水湖に生息する珍しい「アザラシ」で（バイカル湖の湖底は海と繋がっていると言われています）、見た目はとても愛らしく、泳ぎは軽やかで敏捷です。