燕翼囲と乌石囲

燕翼囲と乌石囲は5キロメートル離れており、龍南市南部に位置し、広東省河源市連平県と隣接しています。これらは、原生態の江南客家囲屋の二つの建物です。燕翼囲は順治・康熙年間（1650～1677年）に建てられたもので、現存する最も高く、壁が最も厚い客家囲屋であり、また江南囲屋の中で最も防御体系が堅固な囲屋です。配置においては、厳格な構造を作り出すことに重点を置き、防御能力を高めることを重視しており、内部には広々とした卵石が敷かれた広場のみがあります。乌石囲はまた、磐石囲とも呼ばれ、囲屋の門前に蟾蜍に似た乌石があることからその名が付けられました。明代万暦年間（1583～1610年）に建てられたもので、江南に現存する客家囲屋の中で最も歴史が古い建物です。囲内には四合院が建てられ、木彫り、煉瓦彫り、山墻の作業は精巧で、屋根の翘角にある獅子や象の灰塑は生き生きとしています。（2024/2/14記）