中学の物理の教科書で初めて出会ったヨーロッパの小さな町、多くの古跡があり、芸術的な雰囲気が漂っています

マクデブルクは州都でありながら、ドイツでは大都市とは言えません。初めてこの都市を知ったのは中学の物理の授業で、教科書に「マクデブルク半球実験」という言葉が出てきたからです。だから、この土地に足を踏み入れたとき、何となく親近感を覚えました。 マクデブルクの歴史は1000年以上前に遡ることができ、13世紀には一時的に商業の中心地となり、経済と文化が大いに発展しました。そのため、この都市には古跡が多く、13世紀から16世紀に建てられたマクデブルク大聖堂や、16世紀から17世紀の市庁舎があります。 マクデブルク大聖堂の高い尖塔の下を歩くと、時間がその身に残した斑点の痕跡を感じることができます。ゴシック様式のドームは高さ100メートル以上で、一時はこの都市で最も高い建物でした。近世以来、大聖堂は多くの芸術品を収集してきましたが、それ自体が貴重な芸術品です。 マクデブルクの街を歩いていると、時々、前ソ連のどこかの都市にいるような錯覚を覚えます。おそらく、この都市が第二次世界大戦後に東ドイツに編入されたため、少なからずソ連の痕跡が残っているからでしょう。千年の古建築と近代建築が融合し共存し、独特の美しさを醸し出しています。