火山上に建つ千年古刹の金陵・方山定林寺

定林寺の塔は南京市江宁区方山の北西麓に位置し、方山斜塔とも呼ばれています。塔は北に7.59度傾いており、世界で有名なイタリアのピサの斜塔よりも傾斜度が大きく、「世界第一の斜塔」とも称されています。 定林寺の塔は南宋の乾道九年（西暦1173年）に始まり、塔の高さは約14.50メートルで、七層八面の木造構造を模した楼閣式の煉瓦塔です。底層と二層は内部が方形で、三層以上は円筒形です。第五層には刹杆を支えるための木枠が設けられています。底層は南面だけに扉があり、中央には石彫の須弥座があり、東・西・北の三面には仏龕があります。他の各層は四面に扉が開いています。塔身は木造構造の柱枋や斗拱を模した煉瓦で作られています。